空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

冬の青春18切符を使って、日帰り温泉巡りをしてみるよ(※第4弾追記しました)

2015年を振り返ってみると、温泉三昧した1年だったと思う。

日本秘湯を守る会のスタンプ帳を今年の5月に作ったばかりだというのに、すでに10ポイント中6ポイント貯めてるとか、単純計算2ヶ月に1回温泉1人旅してる。すごい。

もう今年も残すところあとわずか、来年1発目の温泉旅行の予約はできているし(ぇ、これからどこかに1泊するとなると年末年始は年末年始料金になって割高になるので、冬の青春18きっぷは全て余すところなく、普段行かない日帰り温泉を巡る旅で使い切る所存。

ということで今回は、私の自宅基準で青春18切符を使って交通費的な意味で元が取れて、普段はほとんど行くことのない日帰り温泉巡りを現在進行形(新しく行ったら追記する形)で公開しつつ、それぞれを簡単に紹介したいなと思います。

それではいってみよー。

 第1弾:埼玉県「おがわ町温泉 花和楽の湯」

温泉の写真はありませんので、こちらの公式HPを参考にしてください。下は最寄り駅である小川町駅の写真です。

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開業は2004年だけど、最近リニューアルオープンしたらしくHPが新しくなってた。さらに第10回 @nifty温泉 年間ランキング(2015)で、第2位に輝いている。それなりに期待できるかなと思ったけど、一番の決め手は2016年3月末日まで使えるリニューアル記念入館料割引クーポンでしたね。

入館料は土日祝日も変わらず1,780円の同一料金。入館料には館内浴衣貸出、バスタオル、フェイスタオル、岩盤浴もついてきて、時間無制限なので、長く居座れば居座るほどお得になると思う。ただそれでもちょっと高級価格でした。

駐車場が第1~第4まであって車で来る人が多いと思われるけど、歩いていけないこともない。最寄駅は東武東上線小川町駅、駅から歩いて徒歩10分くらいだと思います。

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リニューアルしたばかりというだけあって、館内はとても綺麗でした。また1人1つのお茶菓子サービスがあって、温泉旅館に到着した時のウェルカムサービスみたいでちょっと嬉しかったかな。

温泉はというと、日帰り温泉によくあるジャグジー風呂などは一切なくて、内湯は白湯のみ。露天風呂は高濃度炭酸泉、立ち湯、寝湯、ぬる湯、あつ湯、PH10.0の源泉掛け流しの湯船があり、とても広かった。そして、なによりも人が、人がほとんどいない!!ならば駐車場が混んでいるのはなぜなのか、全員従業員の車だったら面白い。

温泉を独占して、青空と遠くでさえずる鳥の鳴き声を背景にしながら、のんびりしっぽり、リラックスして温泉に浸かる贅沢、素晴らしい。まぁ、日曜日に露天風呂を利用しているのが私だけっていう、ここまで人が少ないのは経営的に心配になるけれど。都会から少し離れて、まるで温泉旅館に宿泊しているような気分になれるという意味ではよかったかな。

帰り道には駅近くにある「味自慢 あけぼの」という名前の和菓子屋さんに寄るのがおススメ。焼き団子1本50円、草もち1個90円とコストパフォーマンスがよい。また元気で明るい接客も好印象。期間限定だと思われるイチゴ大福もとても美味しかった。お風呂あがり、旅のお供にどうぞ。

クーポンはこちらです↓

クーポン情報 - おがわ温泉 花和楽の湯(飯能)|@nifty温泉

 

第2弾:山梨県「石和温泉 旅館深雪」

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大体山梨県の甲府駅あたりまで行けば、大体青春18切符で元が取れると思う。しかも山梨県は温泉多いしね。ということで駅から歩いて10分以内という車のない私に優しく、自然湧出している2種類の自噴源泉をドバドバと掛け流している石和温泉に行ってきた。石和温泉、実は行くの初めて。

 

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公式HPより

日帰り温泉を受け入れているのは10:30~14:30までで1人1000円。温泉に全ての力を注いでいると言わんばかりの贅沢な温泉に入ることが出来る。女性のお風呂は男性に比べて小さめに作られているところが多いけれど、とても広いし。源泉温度36℃のぬる湯である「熟の湯」と源泉温度50.8℃の「完の湯」がブレンドされた温泉は少し黄色がかったつるつるすべすべするアルカリ性で、体の芯から温まるし、飲泉も出来る。

カランやシャワーの数も多く、出るお湯にもすべて温泉を使うという徹底振り。洗い場も綺麗でシャンプー・リンス・ボディーソープの全てがPOLAで統一されていた。バスタオルとフェイスタオルは持参する必要があるけれど、ドライヤー・化粧水、お風呂あがりに飲みたくなる冷たい水も完備されていて至れり尽くせり。さすが温泉遺産を守る会、源泉湯宿を守る会に認定されているだけのことはある。

ここには母と二人で行ったのだけど、とても満足できる温泉でした。途中で青春18切符を落とすという事件もあったけど、執念で見つけ出し、そして心行くまで温泉を堪能したというある意味記憶に残る旅になりました。

お風呂あがりに寄ったのは、旅館深雪からほど近い場所にある「槌や」さん。甲州かすてら原点のお店らしいですが、私が食べたのはシュークリーム。注文された時点でクリームを入れてくれて、イートインスペースでインスタントではないブレンドコーヒーとハーブティーを無料サービスしてくれる。これは嬉しい、お風呂あがりの小腹を満たしたい時におススメ。

 

第3弾:千葉県「成田の命泉 大和の湯」

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電車を乗り継いで行けて、できれば徒歩でいける場所でよさげな所。それでいてあまり混雑していない所ないかなーと探していて見つけたのは、田園風景の中にポツンと佇む成田市郊外にある「成田の命泉 大和の湯」だ。

自家用車で訪れる人が圧倒的に多いけれど、私は最寄り駅であるJR成田線の下総松崎駅から15分ほど歩いていった。民家の間を通り抜ける細い道をひたすら歩き、田園風景を見ながら散歩した。人通りがほとんどないので、明るい時間帯なら比較的安心だけれど夕方~夜にかけては怖いな。

入館料は平日800円、土日祝日は1000円になる。休館日はほとんどなくて年中無休。年末年始も関係なく営業しているらしい。バスタオルとフェイスタオルは持参する必要あり。館内は竹をたくさん使った和風モダンなインテリアで統一されていて、落ち着いた雰囲気がある。小学生以下の子どもの入館禁止していて、大人のリゾートホテル的な雰囲気。

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3階建ての館内の両端に浴室があって、A館とB館に分かれていて。男湯と女湯は偶数日、奇数日で日替わりとなっている。今日は奇数日だったので女湯はB館でした。

1階が天然温泉を使っている内湯の大浴場と岩風呂の露天風呂、2階が展望露天風呂(2~3人程度が入ることができる樽風呂)3階がサウナとジャグジー風呂、そしてラディアントバスとなっている。1階~3階は館内にある階段を移動する必要がある、ちょっと変わった作り。

その階段が予想以上に鬼門だった。人が歩いた後の湯が冷えてキンキンに冷たくなっているせいで階段が凍っているんじゃないかというくらい冷たいのだ。歩くたびに足の裏の細胞が死滅しているんじゃないかと思うほどだ。それを乗り越えれば温泉にたどり着ける。我慢だ我慢だ!

天然温泉はまるでコーヒーのような赤茶けた色あいですべすべしている。ペロリとなめると少し甘みがあるけど結構しょっぱかったような。源泉温度が19℃くらいしかないので加温しているけれど、外が寒いのでちょうどいい。

雲ひとつない青空と目の前に広がる田園風景、遠くに見えるJR成田線の電車、ガタンゴトンという電車の音を背景に温泉に浸かっているのが気持ちいい。ちょっと露天風呂と外を隔てるしきいが低くて、見ようと思えば外から見えそうだと思ったけど、周りはほとんど田んぼしかないからあまり問題ないかな。

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私は奇数日(B館)である今日を狙って行った。A館はA館で露天風呂にとてつもなく大きな檜風呂があるらしいけれど、私の目当てはB館3階にあるラディアントバスだった。公式HPからの引用になりますが、以下のようなものです。

ラディアントバス(輻射熱温浴)は、長野県の貴祥庵にも設置された事で有名です。サウナと違って、じんわりと体が温まり、リラックスして楽しめます。タイルのベッドの上で体をのばすラディアントバスは、最高に贅沢。壁や床、ベッドの中を通る温水の熱で、体温より1~1.5度高く保たれた室温が、体をじっくりと温め、芯からほぐしてくれます。

タイルで出来たベッドの上にごろりと寝っころがり、15分くらい無心になっているとベッドにペタリとくっつけていた部分がじんわりと暖かくなってきて気持ちよかったです。サウナや岩盤浴ほど温度が高くないので、そういうのが苦手な人でも使えるし、温泉に入ってちょっと疲れたなぁという時のクールダウンにも使える気がした。3席しかないのであまり長い間独占できない、多くの人が使えるように配慮が必要。今日はあまり混んでなかったので、私は計3回くらい使った。

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成田市郊外の田園地帯にポツンとある日帰り温泉なのに、結構賑わっていたかな。けれど館内に畳の休憩所的な場所がないので、お風呂あがりにゴロリと出来る場所がない。まぁほとんどの人が入り口にある長い椅子やソファで横になっていたけど。

賑わってはいたけれど、それほど混雑しているわけではないし。利用している人は皆思い思いに体を伸ばし、温泉を堪能していたので、あまりうるさい雰囲気ではないし、とてもリラックス出来た。本日は10時~15時までの5時間ほど滞在。ちょっと遠いので中々もう1度行くというのは難しいと思うけれど、B館のお風呂はどうなっているのだろうと気になる温泉です。千葉県が近い人は行ってみるのもいいかも。

 

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駅はほぼ無人駅という感じで周りに何もなかったので寄るところなかった。

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松崎と書いて、まんざきと読む。

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線路を上から取った写真、ほんと田んぼしかない。さむい。

公式HPはこちら→千葉県の日帰り天然温泉【大和の湯】

第4弾:山梨県「韮崎旭温泉」

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なぜか行ってみたい温泉が山梨県に集中している、最近行ったばかりだけれど、青春18切符でもなければ滅多に行かないだろうから、もう一度行ってみることにした。まだ朝日も出てない早朝の月を眺めながら、温泉に向けて出発。目指すはドバドバとあふれ出す源泉100%の温泉と体中が泡だらけになる炭酸泉で有名な「韮崎旭温泉」だ。

周りには本当に何もない。住宅地と田んぼに囲まれていて、隣は韮崎旭温泉の経営者が運営する「あさひホーム」という老人ホームがあるだけだ。おそらくだけれどここも自家用車で訪れる人が多いと思われる。「韮崎旭温泉」の噂を聞きつけて、遠路はるばる訪れる人も多いらしい。もちろん私は最寄り駅であるJR中央本線の韮崎駅からバスに乗り、南宮神社というバス停から徒歩5分程度歩きながら、温泉にたどり着いた。

入館料は大人600円、休館日は300円で火曜日が定休日。バスタオルとフェイスタオルは持参する必要があるけれど、リンスINシャンプーとボディソープは備え付けられている。館内は小さいけれど畳の無料休憩所と外のテラスがあり、とても綺麗に管理されている。館内に食事処はなく、周辺にコンビニすらないが、食事の持込みが可なので。長く居座りたい時は食事を手に入れてから向かうのが吉。

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さて温泉はというと、露天風呂はなく20人くらい入っても余裕なのではないかと思われる大きな内湯が1つあるだけのシンプルな作りになっています。温泉そのものを楽しむ温泉。栃木県の喜連川早乙女温泉とまでは行きませんが、薄いエメラルドグリーン色をしている。湯口からはドバドバとザバザバと源泉が注がれていて、もう浴槽から溢れまくっていた。

一番初めに足をつけた時は「あ、温水プール並みの温さ!」と思いましたが、1、2分すると全身が細かい気泡だらけになり、体の奥底からじんわりと温まり、肩まで浸かっていると暑い!と感じるほどホッカホカに。

炭酸泉といえば(行ったことないけど)長湯温泉、(行ったことがある所だと)新潟県の貝掛温泉などが有名ですが、山梨県に天然炭酸泉があるとは驚きました。しかも投入される源泉は100L/分以上で、熱すぎず温すぎないので長湯にぴったり。私も軽く1時間はふわふわアワアワとしてた。

源泉が投入されている付近はもっとも成分と炭酸が強い場所なのか、浴槽の床が茶色く変色していて、一番新鮮なお湯が堪能できる場所とあって、この場所は結構争奪戦になることが多いみたいだった。私が朝1回目に入浴した時は常連のおばあちゃんたちの井戸端会議ならぬ温泉端会議が開かれていて、近づくことさえできませんでしたが。

昼すぎにもう1度入浴した時は空いていて、私もちょこんと体育座りしながら炭酸を満喫できました。湯口から離れていても全身泡だらけになりましたが、湯口の周りは気泡で湯が濁ってみえるほど。払っても払っても泡だらけになり、心なしかすべすべする気がしました、こいつぁ人工炭酸泉なんて目じゃないぜ!

しかも飲泉可なのかコップがおいてあったり、ペットボトルで持ち帰る人も結構いたな。ちょっと飲んでみたけど、フワッと甘みのある鉄の味がするけど、それ以外はミネラルたっぷりのミネラルウォーターみたいな感じで、癖は意外にない。

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平日にも関わらず、とても人気のある温泉なのか。私が韮崎旭温泉にたどり着いたのは朝の10時15分ごろでしたが、続々と人がやってきてピーク時は15人以上人がいたような。平日でこうなのだから土日の混雑は予想ができる。ゆっくりしたいなら平日を狙おう。

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山梨ナンバーの車が多く、地元のおばあちゃんたちが「ここに来れば温泉仲間に会える」と笑顔で話し、「周りにもに色々な温泉があるけれど、泉質はここが一番!」と言わしめる。そんな地元の方々に愛されている温泉だなぁと感じることができる温泉です。ちょっと遠いけど、天気がよければ内湯から富士山も見えます。

山梨県は遠いし、交通費がかかるので、滅多に行くことはできないと思いますが。韮崎駅から最寄のバス停まで片道脅威の30円。また青春18切符があれば、往復交通費もグッとお得になる。湧きたての炭酸泉が恋しくなったらまた行こう、そんな風に思える温泉でした。

今年初めの温泉としては大満足です。 ただし「ここに入るためだけに東京から来たの!?」とすさまじく驚かれました。解せぬ。

第5弾:未定

1月9日か1月10日に行く予定。

 

本日(※1月4日現在)のまとめ

今年から本格的にまとめ始めた温泉記事ですが、予想以上に多くの人が興味を持ってくださっているようで、とても嬉しく思っています。まだまだ国内の行ってみたい温泉がたくさんあるので、来年も仕事の手をいい感じに抜きつつ、温泉記事に力を入れつつ、私人生のさらなる充実と空想島の運営を続けていこうと思っています。

青春18きっぷの魅力は普段乗らない電車でガタンゴトンとゆったりと流れる時間を楽しむことのような気がする。その先に温泉があるから休みの日に朝6時に起きてヒャッハー!と外に出かけられるけれど、それ以外はあまり気力の湧かない私です。さて、残るは最後の1枚だ。

新年あけましておめでとうございます、今年の抱負記事などはまた別途書く予定ですので、もうしばらくお待ちください。今年もよろしくお願いいたします。

記事は残り1回追記する予定ですので、まだ全てを書き終えたわけではないのですが。今後も個人的な温泉探訪記をお楽しみにして下さると幸いです。