空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

楽なのは、現状維持だけど

気が付いたら、1年経ってた。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

f:id:rntriple6:20171020123225j:plain

 今の会社で働き始めて、気が付いたら2年半経っていました。 空想島を辞めたわけではなかったのですが、時が経ってしまったのだ。そして何の音沙汰もない間、実はすごく色々なことがありました。

 

 具体的には苦手な先輩社員が違う部署に左遷されたり、同じ会社に 派遣されている人が辞めさせられたり、人は減るのに仕事は増えたり。 嫌だ嫌だと言っていたテスト設計ができるようになったり。 資格を取るために1年間勉強した結果、結局受からなかったり。 やりたいことがあるからと正社員の方が退職していったり。 今まで社内最年少だった私に後輩が出来たり。

 

まあ、どこにでもあるありきたりな出来事だとは思いますが。 現状維持をしていれば、ある程度の給料と休暇が貰えて。 今の生活維持ができるというぬるま湯につかりっぱなしで 果たしていいのか。とふと思ったわけです。

 

 ということで怒涛の1年を経て、やっといろんなことがひと段落したので、 漂流しながら時間が止まっていた空想島を再起動しようかなと思います。

 

 「居心地のよい」仕事環境

 去年の秋頃、働いている会社で仕事が激減して、派遣会社の精査が行われ、私以外にも派遣されてきているスタッフさんが辞めることになったり。もしかすると私も切られるのではないかと戦々恐々している時期があった。それを評価してくださっている部長さんや課長さんのおかげで乗り越え、ついでに「すごく頑張ってくれているから」と給料まで上がった。時給1700円。

 

 さらに苦手な先輩社員が違う部署に異動になり、プロジェクトチーム編成が一新され。仕事の進め方やお客様との直接のやり取りを含め、派遣社員も正社員も関係なく、一緒に仕事をしていく仲間としてコミュニケーション環境が構築されつつあり、以前よりもずっと働きやすくなった気がする。

 

なんていうか2年半も働いていれば、慣れと経験値もあって出来る仕事も増えてくる。「永眠人形さんのおかげで助かっている、期待している」と言われることも嬉しいし、何より死ぬほどやりたくなかったテスト設計をほぼ一人で出来るようになり、お客様先に行って設計レビューも出来るようになったことが嬉しい。

 

プロジェクトチーム同士のコミュニケーションも円滑だし、いちおう存在するノルマも無理なく達成できるようになり、休暇も取れるし、給料も今はそれなりにあがっている。決して自信があるということではないのだけど、仕事をすること、働くことに不安がない状態っていうのかな。そう、「居心地のよい」仕事環境なのだ。

 

「このままじゃいけない」と飛び出していく人

 しかし今年の夏頃、もともと少ない部署メンバーがさらに3人減ることになった。1人は産休、他2人は退職だ。すごく驚いたのは2人のうち1人が正社員で、どちらも「やりたいことがあるから」会社を辞めると決断したのだ。

 

話を聞いた所によると、同じ時期に入社した派遣社員さんは「2年半も同じ仕事をしてそろそろ飽きたから、やりたい仕事が見つかったし今後のスキルアップのためにも挑戦したい、居心地がいい職場だからずるずると決断できなかったけど、今行動しないでいつ行動するんだ」って意を決したらしい。

 

先輩社員さんも辞める準備はずっと前からしていたのだけど、職場の居心地がいいから「もうすこし準備してから、準備を完璧に終えてから」と先延ばしにしていたらしい。
けれどこのままじゃいつまで変わらないと悟って、えいやって決断したと話してくれた。しかも「サラリーマンはもうやらない、個人事業主になる」と言っていた。すごい。

 

この時、私の中で見て見ぬふりしていた事実がひょっこりと顔を出したのだ。私はやめる決断をした派遣社員さんと違って、今の仕事に飽きてはいない。慣れさえすれば誰にでもできる仕事ではあるけれど、同じ仕事はほとんどなく、働くことは楽しいと思う。

 

今の状況を一言で表すなら「ぬるま湯の中で現状維持」だ。それはそれは楽なことだろう。けれど本当にこのままでいいのだろうか、今が安泰だとしても将来に渡って安泰とは限らない。どれだけ感謝されても、どれだけ期待されていても。契約社員であることは変わらないのだ。

 

今の会社がずっとある保証はない、今の仕事が、部署がずっと存在する保証はない。きっと今は絶妙なバランスの上に私は立っていて、それがずっと続くと信じたいだけ。けれど土台が傾いたらきっと真っ逆さま。というかおそらく近い将来、自動化されて衰退していく仕事なのだ。そうなる日は遠くない。

 

「今の生活を脱却したい」と飛び立つ準備を始めた妹

妹はずっと前から、今の仕事をずっと続けていくのなんて絶対無理。父が「どんな仕事は石の上にも3年」というから続けているが、3年続けたらやめると宣言していた。食事の団欒で彼女の愚痴を聞くことは多々ある。ストレス発散できるのならいくらでも聞く。

 

仕事なんてお金を稼ぐための手段でしかない、そう割り切って適当に仕事をして。人生の楽しみを別の場所で見つける。私も妹もたぶんそういう気質を持っている。けれど適当に仕事するとはいっても、仕事環境が人間関係が円滑でないと続かないし、やる気も失せるというもの。そしてついに彼女は言うだけではなくて、行動に移し始めたのだ。

 

都会で時間に追われるようにして働き、夜遅くに帰ってきてご飯食べて寝て起きて。そういう生活をするのは私も嫌だし、妹も嫌だ。人生に一度くらい東京や神奈川ではない、比較的時間の流れがゆるやかな場所で生活してみたい。を実現するために地方移住セミナーなるものに参加し始めたり。日曜を返上してやりたい仕事の資格を取るための学校に通い始めた。

 まだどこに移住するのかも、どんな仕事をするのかも決まっていないけれど。「今の生活を脱却したい」そうしなければずるずると働きたくない仕事場で役員なんてものをやる羽目になって、さらに仕事を辞めにくくなる。そうなる前にやめるんだという負の原動力が彼女を突き動かす。

 

本日のまとめ

 いつだって最も力を発揮する原動力は「~したくない」という負の力だと思う。勿論「~したい」という力もあると思うのだけれど、切羽詰まっていて、今後の人生を左右するかもしれない不安や恐怖は、時によりよい未来をつかむ力になる。

 

「今の職場で一生働きたくない」から「違う生き方を探す」
「このままじゃだめだ」と思うから「勇気を振り絞って今の会社をやめる」
「今の生活を脱却したい」から「そのために何をすべきか考えて行動する」

 

 不安や恐怖で動けなくなることはまずいことだけれど、不安や恐怖を忘れて今の生活がずっと続くことを何もせずに信じようとしていることが一番まずい気がした。とは言ったものの、私にはやりたい仕事があるわけではないし、漠然とした、けれど確実に近い将来訪れるだろう終わりを自覚しているだけだ。

 

現状はやりたい仕事ややりたいことが見つかるまで、もしくは経営が傾いて派遣切りにあったり、やむを得ない事情で仕事がなくならない限り、今の仕事をやめるつもりはない。けれどそうなった時に生きていく力は必要だ。

 

だから仕事に関係なく、興味を持ったことにはどんどん挑戦していこうと思う。仕事以外であれば、興味あることややりたいことはたくさんある。好きこそ物の上手なれ。それが今後を生きる力につながるかどうかはわからないけれど、何もせずだらだらと日々を消化していくのとは雲泥の差がある(かもしれない)

 

そんな感じで、また一から自分と向き合う空想島を復活しようと思います。ついでに3DCGアニメーションに興味を持ったので、年内に3DCG用のデスクトップパソコンを買って、通信教育を始めようと思います。社会人学生に私はなる。

 

一時期音沙汰なかった私ですが、今後とも暇な時にふらっと遊びにきてくださると嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します。

 

rntriple6.hatenablog.com