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空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

見せ方次第で千差万別、変幻自在

日記 雑談

突然ですが、探偵物(推理系)の本って読みますか?

私は暇さえあれば、本屋や図書館をぶらつくのが趣味なのですが、とりあえず真っ先に見るジャンルはミステリー系です。

謎解きや推理がまったくできません!

ミステリー系は好きなのですが、本に限らず(アニメでも、ドラマでも変わりないのですが)、私は自ら推理して犯人当てをするということが出来ません。

警察系で例を挙げると、踊る大捜査線、SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜、アニメ系では、あの怪しい組織の薬で永久的に小学生になった名探偵コナンなどです。

まだ本の場合は、登場人物の行動など時系列を整理するために、過去のページをさかのぼることが出来ますが、ドラマやアニメの場合、特に録画でない時は「ちょっとそこよくわからないから巻き戻し」が出来ません。きっと分かる人には分かるものなんだと思いますが、私にはさっぱりわかりません。

そのため、こういう推理が絡む物語は、推理がキモであろうと考えることを放棄しています。犯人が分かってから改めて伏線をチェックすることも、滅多にありませんね。放置プレイならぬ放棄プレイで、最も一般的な楽しみ方を放棄し、主人公や登場人物の会話のやり取りを楽しむことに徹しているほどです。

王道から新しいジャンルを生み出す

けれど最近は、王道と言われているジャンルから、新しい物語を見せる作品が増えているように思います。

1番初めに私が思いつくのは「はたらく魔王さま」です。アニメを視聴しただけで原作のライトノベルを読んでいないのですが、ファンタジー系の王道である所の相容れない勇者と魔王という関係を、ファーストフード店でフリーターから正社員の座を目指してのアルバイトに励む庶民派魔王として描くという衝撃のストーリーでしたので、まずグワシっと心をつかまれました。ストーリーの切り口が異なるだけで、王道の物語がこんなにも面白くなるのかと思いました。

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

 それと同様に探偵や推理系も、今までの切り口と異なる作品が出てきています。その中で、一番最近読んだ本が入間人間さんの「探偵・花咲太郎は閃かない」です。入間人間さんといえば「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」や「電波女と青春男」が有名かと思いますが、上記2作は読んだことすらないので、説明できません。

探偵・花咲太郎は閃かない (メディアワークス文庫)

この「探偵・花咲太郎は閃かない」を簡単に説明すると……何だろう。まずはっきり言えるのは、まったく推理してませんということでしょうか。もはや作品の全てといっても過言でもないくらいの特徴のあるキャラで、いっきに読めてしまう作品という方が正しいかもしれません。

探偵という単語がタイトルに入っているからといって、探偵物として読むと、がっかりするかもしれないですね。けれど、推理や謎解きが苦手で、謎解きが出来ないばっかりに、なんとなく物語全体を楽しめない人にとっては、最適かもしれません。濃すぎるとしか言えない登場人物との会話の掛け合いや行動を楽しむ小説です。勿論、王道な展開が好きな方が読むと不完全燃焼になること請け合いです。

人によっては文体がまどろっこしくて読みずらいという話も聞きますが、西尾維新さんの「クビキリサイクル」を始めとする戯言シリーズのような言葉遊びをこねくりまわしたような文体に慣れていれば、きっと大丈夫です。

見せ方次第、見方次第

新しいモノって、誰も考えたことのない、画期的なアイデアを思い浮かべる人が多いかと思います。けれどこのように考えていると、本に限らず、新しい物語、新しい製品もそうですが、今あるモノを違う側面から見てみることや、全然関係なさそうなスパイスを混ぜ合わせることによって、生み出されるモノがたくさんあるのだなぁと改めて思います。

ちょっと推理系のありきたりな展開にうんざりしてきた時には、一風変わった小説を手に取ってみるのも面白いかもしれません。見せ方次第、見方次第で、まだまだ世界は広がりますね。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)