空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

働き方改革、私なりの生存戦略しましょう

今年の夏季休暇は、大好きな温泉に行くこともなく、家で試験勉強をしていた。

f:id:rntriple6:20171112133256j:plain

 

会社の社長に「職務経歴書で他の人と違うと差別化できる資格が必要だ」と言われて、言い方はとてつもなく悪いが、仕方なく勉強していたのだ。わからなかったことが理解できるようになり、×だったところが〇になって。正解率があがっていくと「お、ちょっとは成長したな」と思うのだけれど。まぁ、それだけだ。

 

資格自体には興味が持てなかった。であるからして、当然その先に続く応用、専門性のある資格にも興味がない。長文問題などは呪文が書いてあるように思えて、自分の日本語理解能力のなさに絶望し、半べそをかきながら勉強をした。そんな気持ちなのだから、受かるはずもない。結論から言うと、資格試験には前期と後期合わせて2回落ちた。当たり前だ。そのこと自体は別にどうでもいいのだ。

 

大切なのは「自分の生き方はこれでいいのか?」と考えたことにある。やりたくもない試験勉強をしながら、これを今やらなくていいとしたら「今、やりたいことは何か」を何度も考えた。不安定な派遣社員という立場と生活の安定を天秤にかけて、自分で考えることを放棄しているんじゃないかって。

 

最近、よく考えるようになった。自分のこれからについて。他人のためではなく、自分のための人生を手に入れるために。どうしたいのかを自分なりにまとめておこうと思う。

 「今の仕事に未来はなさそう」と気が付いた

 社会人になるまでアルバイトというものをほぼしたことがなかった私は、新卒を4か月で辞めた後、派遣やアルバイトしたり、ニートしたりしながら、毎月実家で生活させていただく対価として家賃を収めながらなんとか生活していた。

 

 縁あって今の会社で働き始めた当初は「はやく仕事を覚えよう、派遣切りされないように必要とされる人間になろう」とそれなりに必死だったように思う。働くのが怖い、
社内の人間関係怖いと逃げ出しそうになる自分を叱咤して、会社の将来性に目を向ける暇はなかった。

 

 けれど2年半もの間、今の会社で働いて仕事にもすっかり慣れて、与えられる仕事を期日までに終わらせるという当たり前のことだけでなくて。仕事しやすい環境を作るための小さな提案をして。70%程度の力でそつなくこなせるようになってきた今、やっと周りのことに目を向けられるようになってきた。つまり「今の仕事に未来はなさそうだなぁ」ということに気が付き始めたのだ。

 

ああ、だから会社の社長が直々に私を食事会に連れ出して「君くらいの歳なら、まだ未経験で通用する。なんだったら丁稚奉公という形で知り合いの会社に雇ってもらうことも可能だと思う(※意訳)」であったり、「職務経歴書に書ける資格を取っておきなさい」的なことを言っていたのかと。

 

 その話を持ち掛けられた時にまるで興味があるかのように相槌を打ち、話を聞いた後に「考えてみます」と答えるだけで「お願いします」と即決しなかった自分を褒めたい。勿論、社長が私のことを心配していってくれた言葉なのだと理解はしている。
 けれど、どこかで心が囁くのだ。「本当にそれでいいの?」って。

 

小さな頃の夢は「小説家になりたい」だった

 とてつもなく恥ずかしいのだけれど、私は小さな頃、小説家になりたかった。幼稚園時代は「ケーキ屋さんになりたい」とか「パン屋になりたい」とか言っていたけど。母が何百ページもあるハリーポッターの単行本を持ち上げて、寝る前に読み聞かせてくれた時。空想の世界を頭の中に描いて、ハリーと一緒になって魔法界を追体験する楽しさを知って、誰に言われることもなくハリーポッターの単行本を読み始めたことを覚えている。

 

 そしてついに「ハリーポッターと賢者の石」を自分なりにリメイクし始める。当時、小学生くらいだったから、それとは知らずに二次創作小説を書き始めたのだ。それから徐々に頭の中にぽんぽん沸き上がる空想の世界を書き留めようと、親にノートを買ってきてもらっては鉛筆で食事することも忘れて没頭するようになる。

 

 両親や祖母や祖父に「大きくなったら小説家になる!」と今思えば恥ずかしさに顔をそむけたくなるようなことを平気で言っていた私を見て。応援してくれていたようなそぶりを見せていた両親が、私が高校生になろうとしていた頃にこう言ったのだ。
「小説家になれるのは特別な人だけで、何十年も努力したとしてもたどり着けない人が
たくさんいる。そういう夢はもっと安定した仕事についてから、考えなさい」と。

 

まぁ当たり前かもしれない。自分の子供がいつまでも夢見がちで現実見えてなかったら、それは心配だってするだろう。けれど当時の私は、じゃあなんで「大きくなったら何になりたい?」なんて聞くんだよ。出来もしない夢を語ってるって影で笑ってたのかよと捻くれたことを考えながら、とても悲しくなったことを覚えている。

 

「書きたい」という欲求と「現実」の狭間で

そこで、そんなことはない。絶対になるんだ!と奮起することはなく。まあそうだよな、そんなもんだよな。ともやもやしながらも諦めてしまったのだ。好きだった、やりたいことを諦めて、他のやりたいこと探しが始まったのだ。

 

けれど、最近になって『書きたい』という欲求がさざ波のように押し寄せてくるようになった。その欲求を満たすために個人HPを立ち上げてみたり、小説投稿サイトに小説を投稿してみたり、自分の言葉で表現できるブログを開設してみたり。そのたびに思うのだ。


ああ、書くの楽しいなって。やっぱり書きたいなって。

 

 当然、不安はある。というか不安はなくならないと思っている。派遣社員という不安定な立場かつ今の仕事に未来がなさそうという予感がある。1年後とまでは言わないけれど、2~3年後にはどうなっているかわからない。
 派遣元(所属している会社)の社長の言うように、転職に少しでも有利になる資格を取るために勉強して、自分を売り込んで転職活動をするのが正解なのかもしれない。

 

 けど、行きたくないのだ。そっち側には絶対に行きたくないのだ。やる前から「上手くいかないかもしれない、失敗したらどうしよう」と怖がって。考えるだけで行動することもなく、やりたくないと思っている方向に進むのだけは絶対に嫌なのだ。

 

その時、思った。このまま仕事だけをこなしてお給料を貰えばOKという時期は終わったのだと。他人の期待に応えるために生きるのではなく、自分の人生を生きるための準備を始める時期が来たのだと。

 

本日のまとめ

 とはいえ、今すぐに仕事をやめようとは考えていない。


 当分は今の仕事を続けながら、こっそりとやりたいことに注力しようと思っている。それがうまくいくかはわからない、そんなことは誰にもわからない。

 

周りには「おいおい、現実を見ろよ」「そんな危ないことはやめろ」「夢は所詮夢なんだよ」と悟ったような言葉をかけてくる人がいるかもしれない。もちろん、私の中の弱気な私がそう言うこともある。

 

 けれど諦めずに頑張っていれば必ず後で何かしらの役に立つ。そういう話をしてくれた人がいる。だから、小学生時代の夢に、もう一度挑戦してみようと思っている。他人のせいにして、環境のせいにして逃げ出しそうな私と対話しながら、少しずつ「自分の生き方」と向き合っていこうと思っている。

 

 何をするかは色々考えて試行錯誤している所だけれど、まずはインプットを増やすこと。他人から見るとアニメ見て、小説読んで、小説書いて。遊んでいるようにしか見えなかったとしても、「楽しかったー」で終わらせず、それを自分の創作活動に取り入れられないか? を意識しながら、取り組んでいこうと思っている。すべてに意味はあるのだ。読者が何を求めているのかを知るためにも必要なことだ。

 

 今も実は久しぶりに、二次創作ではない小説の構想を練り始めている。諦めたふりをしている時は頭の中にある空想の蛇口がきつく閉まっていたはずなのに、受け入れた途端にホロリホロリとしずくが落ちてくるのだ。

 

 それについてここでどうこう言うつもりは今のところはないし、活動名も違う名前にするつもりだ。けれど空想島は、これより第2フェーズへ移行します。今後はそういう、夢を実現する上で考えていること、実践していることなどを紹介していけたらいいなと思っています(※頻度は落ちると思うけど、温泉は好きなので、好きなことを紹介するのは続けます!)

 

さて、私なりの生存戦略しましょうか。