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空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

ホカホカぬくぬく陽だまりいっぱいな『オデット ODETTE』を読んで

日記 雑談

先日、ようやく家のリビングを陣取っていたコタツが片付けられた。家族みんなでコタツの中に足を伸ばしてぬくぬくしていた肌寒い日和はいつの間にか消えていて。青空と心地よい風、咲き誇る花々と薄手の上着。寒暖さが激しかった4月が終わり、ようやく春が到来したなって実感しています。

さてゴールデンウィーク中だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は昨日公開初日を迎えた映画を一人で堪能して、夜の新宿をぶらりと散歩しました。新宿をぶらりする時に必ず立ち寄る本屋で、表紙と試し読みの1話で衝動買いしたマンガが予想以上に面白かったので、簡単に紹介したいと思います。

 陽だまり癒し系カップルのゆるりとした日常

私がWEBマンガを読むようになったのはつい最近のことである。このマンガとの出会いは書店で既に単行本となった形だったのだけれど、もともとは「COMIC ポラリス」という2012年にスタートしたウェブコミック配信サイトでの連載作品だそうだ。作者は猫漫画に定評のある日当貼さんという方です。知らなんだ。

オデット ODETTE(1) (ポラリスCOMICS)

「オデット ODETTE」は、ドジだけど明るくて素直で小柄だけど食べることが大好きな彼女(多恵)と頭が猫であるという以外は人と同じように生活している彼氏(猫氏)がゆったりフフフとしている、癒し系カップルの日常の当たり前がキラキラ輝きだす「おデート」物語です。

小柄でちょっとちんちくりんな幼児体系でいつも子どものようにはしゃぐ多恵。見えないかもしれないけれど、れっきとした社会人女性です。見てください、この多恵のだらけきった満面の笑顔!…とても可愛いです。猫氏は寡黙だけれど、彼女である多恵のことを大切に思っていて、彼女のありのままを受け止めてくれる紳士でとても優しいのが魅力です。

猫氏の何気ないしぐさに猫らしさが散りばめられていて、ほっこりすること間違いなし。さらに「ぬいぐるみふかふか、かわいー!」と盛り上がる彼女に対して、「ぼ、ぼくだってふかふかだよ!」と言わんばかりに嫉妬するギャップも持ち合わせている。なんというハイスペック彼氏、猫氏恐ろしい。

1人でも楽しいけど、ふたりだときっと楽しさは無限大

読んでいてすごいなって思ったのは、こう、なんか漫画のページをめくるたびにホカホカ陽気があふれ出してくる気がすること。

まぁ私が漫画を電車の中で読んでいたってこともあるのだけれど、読んでいるこっちがふわっとしてきてしまって、ゆるりとしたまどろみの世界へ連れていかれてしまいました。ねこが陽だまりの中でお昼寝しているかのような感じでね。漫画読んで、その世界観に飲み込まれて眠たくなることってないからびっくりした。

日常系らしく何ひとつ目新しいことはない、そこにあるのは当たり前の日常だ。けれどもきっとこのふたりに掛かれば、いつだってどこだって楽しい場所になるのだ。当たり前の日常が猫氏と多恵を通してみると、キラキラと色鮮やかに輝き出す。そういう、ふたりで過ごすしあわせみたいなものが繊細に描かれていると思います。

本日のまとめ

普段、日常系の漫画はあまり読まないのですが、これは当たりでした。『ヲタクに恋は難しい』に引き続き、めったに読まない恋愛系のコミックを読んでいるわけでして。「なんだ私、ほとんど1人で行動してるくせにそんなに1人は寂しいのか?寂しがりやさんか!」と内心もやもやしていますが。

嬉しいこと楽しいこと苦手なこと、百面相をしながらも感情豊かにそれを表現できる多恵。羨ましいなぁと思うと同時に尊敬してしまう部分もあり。とても面白い漫画でした。作中で猫氏と多恵が同じ大学だということがわかったのですが、肝心の出会いについては明かされなかったのでそこが気になりますね。

今後もチェックしていきたい作品です。春のうららかな陽気にぴったりの一冊です。興味がありましたら是非読んで見てください。こちらもWEBで一部公開されています。詳細はこちら→オデット ODETTE