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空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

「心の穴凹埋めます」、ちょっぴり寂しくて心温まる映画『レンタネコ』に癒された

日記 映画

ちょっと前に妹が「ネコを飼いたい」と言い出した。

昔は家族全員で犬派だったはずなのに、2012年からNHK-BSプレミアムで放送中の「岩合光昭の世界ネコ歩き」に登場する自由気ままなネコだったり、個人的に愛読している加門七海さんという作家さん(ネコ好き)の影響で、いつの間にか私だけでなく母と妹もネコが好きになっていた。

妹が本当にネコを飼うことを決断するかどうかは妹のみぞ知る感じだが、私の家ではネコが主役といっても過言ではない番組はよくチェックしている。今回はその中でNHK-BSプレミアムシネマで放送されていた『レンタネコ』が疲れた心を癒してくれたので、簡単に感想を交えて紹介したいと思います。

 レンタネコとは

「カモメ食堂」「めがね」「トイレット」などで有名な荻上直子監督の最新作。多摩川の近くにある平屋で数え切れないほどのネコと暮らす気ままで不思議な女性が、寂しい人たちにネコを貸し出す「レンタネコ」屋を営んでいる。「レンタネコ」を通じて出会う人々が繰り広げる、少し寂しくてほんわか温まる物語だ。

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ぼろいリアカーにネコたちを乗せ、拡声器で「石焼き芋~、焼き芋~」の掛け声のように「レンタァーネコ、ネコ、ネコ」と拡声器で歌いながら多摩川の川原を練り歩く女性。世界観はそれほど古いわけではないのに、インターネットなど便利なものは登場しない。だからこそ、このユルさが際立っているのかも。でもきっとネコ好きにはたまらない映画だと思います。

ネコが紡ぐ私と貴方と誰かの関係性

映画自体は前説があり、ネコを借りたい人たちとの出会いがあって、間に必ず隣人である小林克也さん扮するオカマのお婆さんとのやり取りがあり、最終的にネコを借りる人からなんらかの連絡があり、最後にエピローグという形を取る連作短編形式。1つ1つの物語がコンパクトにまとめられているから飽きずに見ることが出来る。

人によっては驚きに満ちた展開がないからつまらなく見えるかもしれないが、日常の中でいつの間にかぽっかり空いた心の穴凹をネコが埋めてくれる。隣人とのイラッとするやり取りも面白い。小さな幸せは気がついていないだけで、貴方のそばにあるということを改めて思い出させてくれる、まったり癒される映画でした。忙しい毎日にストレスが溜まっている人にオススメです。スマホを放り投げてまったりとしたい人向け。いいなぁ、私もネコになりたい。

本日のまとめ

詳しくは映画を見てくれたらわかると思うので、説明しませんが。この作品には多くの空白、映画を見る人がそれぞれの物語を空想する空白がある。勿論、登場しているネコたちはとても可愛らしいし。作品の世界観も好きだが。私は全てを説明せず、空想できる隙間を残しているところがとても気に入っている。映像作品の中に小説のような物語を感じるところが、私は好きなのかも。

初めてネコを飼うという決断をするのは結構決断力が必要なことだけど、こういうレンタネコでお試しで1週間くらいネコとの暮らしを体験してみるとか。そういうことが出来たらいいのになぁなんて思う作品でもありました。

そんな何回も見たい映画ではないかもしれないけれど、疲れたときに思い出したいささやかな幸せの詰まっている映画だと思います。とても楽しかったです、興味のある方は是非見てみてください。

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