空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

岩合光昭さんの写真展「ねこ歩き」を見て、癒されてきた

普段、私は写真展という展覧会には滅多に行くことがない。電車のつり革広告やホームに張られている絵と紹介文を見て、興味を持った時&開催されている場所が近い時に限り、知らない作家さんの絵を見に行くこともあることはあるが、それは本当に稀なことだ。

けれど最近、1人だけ写真家さんの名前を覚えた。それが動物写真家・岩合光昭さんである。きっかけは2012年からNHK-BSプレミアムで放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』である。私は(のんびりとしたネコと人との暮らしを見ているとついつい眠気に誘われてしまうのだが)この番組を見るのが好きで、ネコ好きにはたまらない番組である。

そんな岩合光昭さんの写真展が東京新宿にある小田急百貨店で開催されると知り、最終日である今日、寒さでこたつから出られない病にかかっていた重い腰をあげてネコに癒されてきたので、その様子を紹介したいと思います。

「岩合光昭の世界ネコ歩き」とは

まずは、やはり「岩合光昭の世界ネコ歩き」についても触れておきたい。

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先ほども言ったが、これはNHK-BSプレミアムで放送されているドキュメンタリー番組です。イスタンブール、モロッコ、チリ、イタリア、日本など世界各地の土地に住んでいるネコをネコの目線の高さから撮影することもあり、ネコと人との生活の交わる所を撮影することあり。

ネコは人の言っていることがわかっているようなしぐさをすることがあるといいますが、岩合さんが話しかけるとそれに反応するネコたちの様子を見ることができ、「ネコ可愛いネコ可愛い!」といわざるを得ない幸せなひと時を過ごすことが出来ます。蛇足になりますが、私の家族は半数以上がこの番組を見て「来世はネコになりたい」と言いました。

ねこって人の生活に寄り添っているんだなって

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岩合光昭写真展 ねこ歩きは、新宿小田急百貨店11Fで12月27日(土)~本日1月7日(水)まで開催されていた。最終日である今日、平日であるにも関わらず、たくさんの人が写真展に訪れていた。会場内は撮影禁止なので入り口の写真を記念にパシャリ。

詳しくは写真展「ねこ歩き」オフィシャルサイトを参照していただけると幸いだが、岩合さんが近年訪れた国々のネコ、日本のネコ、岩合家のネコの3章で構成されていて、特大写真がネコ(にゃんにゃん)にちなんで222点展示されていました。それぞれの写真に岩合さんのひとことメモが書かれていて、それを見ながら写真の中のネコについて空想を膨らませたり。音声案内のレコーダーを手に説明を聞く等、人それぞれの楽しみ方があります。私は写真とひとことメモを見ながらネコとヒト、そしてその街の暮らしを空想。

夕日を背景にして凛々しい表情を浮かべているネコ、バラの咲き乱れる窓から「私可愛いでしょ?」とポーズを取るネコ、川ガニにネコパンチで勝負を挑むネコ。街のヒトに愛されていて食事に困らないネコや毛並みがガサガサしていて警戒心むき出しのネコ。本当に生活している場所、地域によってネコの表情が異なるのがとても面白い。

世界各地に存在するネコはネズミ退治という役割を持つ働き者として重宝され、ヒトの生活に寄り添っているように感じた。寄り添っているというものの決して従順というわけではなく、勝手気ままにゆるやかに時間を過ごしている。そういう様子が写真から伝わってくる。公式HPにも”ネコの動きをみれば、ヒトの動きがみえてくる”と書かれていますが、本当にそうだなぁと思いました。

本日のまとめ

滅多に行かない写真展でしたが、行って良かった。とても楽しかった。ネコ歩きグッズもたくさん販売されていましたが、物色するだけしてスルー。入場料を支払った後のチケットが可愛らしいしおりに変身したので、それだけで満足です。

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映像で見るネコちゃん達もいいですが、ネコの一瞬を切り取った写真から「こういうこと考えているのかな?」と想像を膨らませるのも面白いですね。こういう写真を見ると、写真を撮るのもちょっと挑戦してみたいなぁと思いました。

さて、小田急新宿での写真展ねこ歩きは本日で終了となってしまいますが。ネコ限定ではなく、ライオン、パンダ、ネコなどさまざまな動物の家族をテーマにした岩合光昭写真展が渋谷ヒカリエで開催中です。開催日は12月17日(水)~1月14日(水)なので、まだ楽しめます。入場料は一般800円です。興味のある方は是非見に行ってみてください。

関連HP


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