空想島(6畳半)

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忘れられない味、チャオクワイを食べてみた

皆さんには忘れられない味というものがありますか?

お袋の味ではなく外食で、また食べたいと思うもので。しかも日本では普段あまり見かけない食べ物で、提供しているお店も中々見つからない。それでも諦められなくて、自分で作ってでも食べたいと思うものが私にはあります。

ということで今回は、私がバンコクに住んでいた時に好んで食べていた夏のスイーツ「チャオクワイ(仙草ゼリー)」を紹介したいと思います。

チャオクワイとは?

タイではチャオクワイ(เฉาก๋วย)と言いますが、中国名では爽滑涼、英語:glass jerryと言います。見た目はコーヒーゼリーのような色をしていますが、食べてみると、ちょっとくせのある漢方や薬草のような味がします。

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(Photo By 週刊ワイズ 第228回より)週刊ワイズ WEEKLY Wi

正体はシソ科メソナ属の植物で、仙草(ヤーブンダム)と呼ばれる薬草が原料です。元々が薬草なので暑気あたり、喉の渇き、疲労回復、胸やけ、解熱防止効果など、様々な効能があるとされ、夏にぴったりなデザートでもあります。

ゼリー自体にはそれほど甘みはないので、クラッシュアイスやシロップなどと一緒に食べることが多いです。オススメの食べ方はチャオクワイの上に黒砂糖をたっぷりかける食べ方です。少しクセがあるので、慣れない人はちょっと苦手かもしれません。

なんと、KALDIの中にあるじゃないの!

取り扱っている場所を見つけられず、もうこれは本物を食べるためには現地(バンコク)に行かないといけないのかと諦めていた時。私が買い物のために街に出た時には用もないのに必ずと言っていいほど寄る、美味しいコーヒーと日本では中々手に入らない輸入食品のワンダーランドKALDIの中で、タイ食品を取り扱っているエリアにひっそりと店の雰囲気に同化した奴を発見した。

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原産国:台湾、爽滑涼粉と書いてある。これだ。まさかこんな近くにあるとは。今までタイ料理やら台湾料理関連の食材売り場と探していたが、灯台もと暗しとはこのことだ。

手に取ってみるとズッシリと重い。これは缶の中身がすでにゼリーという固形物に違いない。内容量は540gも入っている。家族四人で分けて食べるのに十分すぎる量と見た。値段もそんなに高くなかったので即レジに走った。缶が1つしかなかったからだ。

チャオクワイの美味しい食べ方

  • まず缶を開ける。
  • 逆さまにしてたっぷり入ったゼリーを取り出す。
  • だるま落としのように下側からナイフで輪切りにする。
  • さらに上から適度な大きさになるように切れ目を入れる。
  • (※バランスが崩れて、倒れそうになるので注意する)

そしてこれが見事にまな板の上で倒れて散らかったチャオクワイである。正直黒くてよくわからないが、一口サイズにすると結構量がある気がした。

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あとは手ごろなサイズのボウルに取り分けて、上から好みの量の黒砂糖をかけ、氷を入れるだけで完成。家でクラッシュアイスを作るのが難しい場合はそのままでOK。少しだけ水を入れると最後にチャオクワイの味と黒砂糖が溶けて、甘くて美味しいシロップが出来るので、それを飲み干すのもオススメです。

今日のまとめ

味は文句なしの絶品。タイのフードコートで食べていた時のことを思い出した。薬草っていうほど苦みはないし、優しい黒砂糖の甘さがアクセントになって食べやすい。美味しい!

今年の夏はそれほど残暑が厳しくなさそうだけれども、食欲がなくなった時などにも、冷たくてつるんと食べられるので夏にオススメのデザートだと思います。

手に入る場所は確実とはいえませんが、KALDIにあるかもしれません。わざわざKALDIに行くのめんどくさい人はAmazonで買いましょう。安かったから、また食べたい時に買に行こうっと。

金菜香 仙草ゼリー(グラスゼリー) 540g
 
鹿児島沖縄産 黒砂糖 300g

鹿児島沖縄産 黒砂糖 300g