この瞬間が、溜まらなく怖くて、嬉しい
昨日は今やっている仕事の契約が延長されるか否かのデッド・オア・アライブの日でした。日頃、派遣社員、はてなブロガー、棚田オーナー、仮出所ニート(今考えた造語)、にゃーん教のような様々な(どうでもいい)肩書を持っている私ですが、お金を生み出しているのは派遣の仕事ただ1つなので、私の生命線です。
最近はずっとそのことでソワソワしていたので、今日はいつになっても忘れられない、この感覚についてお話しようと思います。
契約がいつまで続くかわからない
今までやってきた短期の仕事は、働く期間が大体1週間なら1週間、1か月なら1か月と契約を結ぶ際に決まっていている場合が多く、無断欠勤や問題行動を起こさなければ、それまでは確実に働くことができるものが多かったように思います。
けれど今の仕事は契約期間完了まで(ここまで働いてくださいというもの)が、働き始めたばかりの頃に決まっていません。テスト採点という性質上、繁忙期が近づくにつれてテストの量が多くなり、突入するとてんてこ舞いになり、それを過ぎるとグッと少なくなります。なのでテスト採点者の人数も、大体テスト量と比例しているように思います。少ない人数で捌ける仕事を、大勢の派遣社員を使ってやる必要ないですからね。
つまり、ここまでの期間は皆一様に働けますよという契約期間があり、その後延長して最後まで働けるかどうかは、派遣元と派遣先が相談して決めます。この仕事のエンドは6月末なのですが、共通契約期間は5月末なので、もしかしたら5月末で契約終了ということもありえるのです。
今、出来ることをしっかりやる
その運命の時というのが、ちょうど昨日でした。
契約が延長される人が、どういう基準で選ばれているのかはわかりません。ただ人数は半分になるので、実質残れるかどうかは1/2の確率です。一度テスト採点を経験しているからといって、優遇されているわけではありませんし、もしかすると私達が気がつかないところで日々の出欠、仕事態度、テスト採点の正確さ、スピードが評価されているのかもしれないと深読みして、心配で心配で仕方がありませんでした。
心の中では不安がぐるぐると回っていましたが、気にしても仕方ないので、途中で方針転換することにしました。心配や不安はなくならないけれど、それでもいいから本気でテスト採点に取り組もう。働いている人の中で、一番いいパフォーマンスを発揮できるということを体現しようと思い、行動を切り替えることにしました。つまり、やれることをやることにしたわけです。
行動を変えると、気持ちもついてくる
ウジウジと悩んでいても、グルグルとした不安があったとしても、それは自分にはどうにも出来ないことです。それでも行動だけは、無理やりにでもキリッとさせる。すると次第に体の調子に精神が同調し始めて、気がついたら午前でも午後でも眠気とは無縁になり、まるでゾーンに入ったかのような集中力を持続できるようになり、効率よく採点するスピード、採点間違いを防ぐ二重チェックによる、圧倒的正確性を獲得しました。
こうなると、勝手に自分の中で士気が高まり出します。肩が凝らない姿勢を追及し、マークシートの塗り方を研究し、マークを塗りつぶしながら、次の回答を先読みする。独自のチェック体制を確立し、実行する。そんな感じで1週間取り組んでいると、不思議とテスト採点が楽しくなってきます。
溜まらなく怖くて、嬉しい
ドキドキして、不安で不安でたまらなくて、けれどその気持ちを仕事のやる気で変換させていたことが評価されたのか、働く後ろ姿から「ここで出来るだけ長く働きたいんです!」と言うオーラが染み出していたのか、それともただの運だったのかはわかりませんが、無事、契約延長で6月末まで働けることになりました。
その時なんて、色あせていた世界が花畑のように輝きを放ち、その場で人目も気にせずガッツポーズをかまし、飛び上がりたいくらい嬉しかったですね。
契約を延長するか否かが決まる瞬間というものは、本当に怖くて怖くてたまらないんですけれど、だからこそ、私を必要としてくれる人がいることが、こんなに嬉しいんだなと実感しました。
今できることを、最大限。つい負けたくなって、目をそらしがちになっちゃうことなんだけど、そうすることで新しい道が開けることもあるということを覚えておきたいなと思います。
……でも7月には、ニートなんですよ。どうしましょうね。