ランキング形式で、オススメ漫画ベスト23を紹介してみた
面白いことをやっていらしゃった人がいて私もやってみたいと思っていたので、便乗してみました。過去に読んだ作品も含めれば50作品くらい思いついたのですが、今回は読み返したいくらい好きな漫画に重点を置きたいと思います。
ランキング形式で、オススメの漫画ベスト100を紹介する - はてなで語る
ベスト100にも満たない、23という半端な数字ですみません。
それではいってみましょう。
23 蟲師(漆原友紀)
原作は、蟲(むし)という精霊、幽霊、妖怪などのような超常的な現象を引き起こす怪異を巡る物語で、蟲専門の医者、研究者である主人公ギンコの旅と蟲によってもたらされる様々な謎を解き明かしていきます。作りがとても丁寧で、1つ1つの話に明確なテーマがあって読み応えもある。わたしも蟲が見てみたい、そう思う。アニメ続編[後半]も始まったので合わせて読みたいです。
22 ARIA(天野こずえ)
こちらはアニメから入って好きになった作品。観光都市ネオ・ヴェネツィアで一人前の観光水先案内人を目指す少女の日常が描かれているのですけれど、これが侮れない。主人公たちは何気ない日常から素敵なことを見つけ出す才能あって、こういう見方もあるのかと気付かされる。日々の生活に追われる私が忘れそうになる大切なコトが詰まっている作品です。泣ける。
21 学園アリス(樋口橘)
こちらは妹に勧められて読んでいた作品。アニメも面白かった。アリスと呼ばれる能力を持つ人のみが入学できるアリス学園とそれを取り巻く人を描く作品。笑いもあり、恋愛もあり、友情あり。めげない、くじけない根性もあり、勇気づけられるいつの間にか完結していたので、もう一度読み返したいです。
20 中村工房(中村光)
代表作に「荒川アンダーザブリッジ」「聖☆お兄さん」がありますが、それよりもずっと前。ガンガンWINGに不定期連載していた短編漫画を集めた作品が「中村工房」です。シュールでブラックユーモア溢れるツボがたくさんあって、とても面白いのでオススメ。
19 カードキャプターさくら(CLAMP)
全巻持っていた。子どももごっこ遊びのためにクロウカードを自作するほど好きな作品。さくらちゃんの「絶対大丈夫だよ」という言葉は、魔法の言葉だと思う。根拠は何もないけれど、自分を他人を信じているってことは本当にすごいこと。この言葉はこれからもきっと忘れることはない。
18 咲-saki-(小林立)
私が麻雀を始めるきっかけとなった漫画。やたらと胸の大きい美少女ばかりが登場する。それぞれがチートスキルを持っていて、普通の麻雀していないことが多いけれど面白い。タバコ臭くて、強面のおじさんたちがやる薄暗い賭け事という偏見に満ちた印象を壊した。私は点数計算が出来ないのだけれど、あがれるとテンションあがりますね。
17 東京喰種(石田スイ)
東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/17
- メディア: コミック
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人の姿をしながら人肉を喰らうことで生きる「喰種」をテーマにしたダークファンタジー。喰種たちが生きていくためには人間社会に溶け込む必要があり。けれども飢えから逃れることが出来ないから生きるために人を殺す必要がある。それを楽しむ人種もいるけれど、半人間、半喰種という存在になってしまった主人公の、どちらも理解できるからこそつらい現実と葛藤のストーリーに、どんどん引きこまれていく。最近東京喰種:Reという作品が始まりました。今後も注目しています。
16 ハンターハンター(冨樫義博)
ジャンプ漫画の中では一番好きかもしれない。昔のアニメもよく見ていた。ハンター試験編が一番好きだった。次々に繰り出される様々な課題に立ち向かう中で、時に協力し、悩み、友人を作り、成長していくテンポの良い展開で見ていて飽きない。私がちゃんと読んでいたのはキメラ=アント編までなのですが、今はどうなっているのか。
15 ヒカルの碁 (小畑健)
私が囲碁に興味を持ったきっかけの漫画。完全に囲碁初心者だったヒカルが佐為を通して囲碁の世界を知り、塔矢アキラというライバルに出会うことで自らの意思で囲碁の世界へと足を踏み入れて行くストーリー。囲碁初心者であるヒカルが主人公なので、囲碁の説明もわかりやすい。ただ今でも漫画に書かれている棋譜は理解できない。勿論、わかったほうがさらに新しい楽しさが見つかるだろうと思っている。
14 シャーマンキング(武井宏之)
シャーマンキング 完全版 1 (1) (ジャンプコミックス)
- 作者: 武井宏之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/03/04
- メディア: コミック
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ジャケ買いした作品。買った当初は何の話なのかすら知らなかった。最後の方で連載打ち切りになってしまったのがとても悲しかった。完全版は読んでいない。朝倉葉の心のあり方が好きだ。霊を友人と慕い、ユルい性格で「なんとかなる」が口癖。 それでいて何事にも動じない心の強さを持っている。 彼の周りでは時間がゆっくり流れていて、誰かに叱咤されないとすぐサボリたがるような部分はあるけれど、彼の心のあり方に魅力がある。
13 PEACE MAKER(黒乃奈々絵)
私が唯一読んでいる歴史を取り扱った漫画。新撰組異聞PEACE MAKERから始まり、続編にPEACE MAKER鐵がある。史実に忠実なわけではないが時代の流れには沿っている。新撰組にそれほど思い入れがあるわけではないが、尊皇攘夷派や幕府崩壊の時代にあったかもしれない人々の葛藤や苦難、争いには心を打つものがある。藤堂平助が亡くなった時には泣いた。
12 フルーツバスケット(高屋奈月)
アニメも漫画もめっちゃ読んでいた。これも泣ける作品。草摩家の分家宅に居候することになった主人公・本田透と、動物憑きの奇妙な体質を持つ草摩家の面々との交流をメインに描く作品だが、奇妙な体質を持つが故の悩みやトラウマを持つ人がそれにどう向き合っていくのかを繊細に描いていることが特徴。心理描写に感情移入するとボロボロ泣けます。
11 夏目友人帳(緑川ゆき)
アニメから入った作品。妖怪が見える主人公夏目貴志と、祖母の遺品である妖怪の名前が書かれた「友人帳」、湧いて出るような妖怪たちと夏目くんを見守る人たちに焦点を置くストーリー。妖が見えるゆえの奇行が原因で、一時期親戚の間をたらい回しにされていたことがあり、心を閉ざしていたようだが少しずつ笑顔が見えるようになったり、人のために何かしてあげたいと奔走する姿が、ひねくれている私にはちょっと眩しい。でも読んでいると優しい気持ちになれる。
10 夜桜四重奏(ヤスダスズヒト)
「デュラララ!!」で挿絵を担当しているヤスダスズヒトさんの漫画。こちらも妖怪と人間をテーマとした作品で、人間と妖怪が共存する桜新町が舞台。次々と起こる奇妙な事件の先で、街に隠された真実を知ることになるというストーリー。自分たちの住む街が好きで、街をよりよくするため、街を危険から守るために住人が一丸となって取り組む姿勢は勉強になる。
9 ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: コミック
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青春真っただなか、淡く切ない報われない恋愛や、若者ならではの自分の生き方について迷う大学生たちを描く作品を読んだのはこれが初めて。自分の初恋が叶わないと知る人、気を持たれていることを知りながら気付かないフリをする人、好きな人がいる人を好きになってしまう人。恋愛という言葉1つに主人公1人1人の様々な物語が詰まっている。やはり一番感情移入できるのはやはり平凡な竹本くんかな。読んでいる私自身も大学生だったこともあり、自分の現状と重ね合わせると色々考えさせられる作品だと思います。
8 D.Gray-man(星野桂)
「機械」「魂」「悲劇」を材料に造り出される悲しき兵器「AKUMA(アクマ)」とAKUMAの製造者で世界終焉への計画を進める「千年伯爵」。唯一AKUMAを破壊できる神の結晶「イノセンス」に選ばれた存在である「エクソシスト」達が、世界を終わらせないために千年伯爵たちを相手に勝ち目のない戦いに身を投じて行くダークファンタジー。暗い。圧倒的に敵が強すぎる中でも生きるために必死で戦う主人公たちの葛藤、戦いに胸が締め付けられる。全巻持っている。たびたび休載していたりするので、果たしてこれは終わるのかが心配。
7 中国嫁日記(井上純一)
一度他の記事で紹介したことがありますが、40代オタク日本人夫と20代中国人お嫁さんの日常を描いた作品で、主人公は瀋陽出身の20代の奥様、月(ユエ)さん。月さんの過ごす日本と中国の違いから来るカルチャーショックに近い出来事の数々が、4コマ漫画と言う形式で可愛らしくかつコミカルに描かれています。特に月(ユエ)さんがとても可愛らしく、ニコニコとした笑顔を見るとホワッとした温かい気持ちになります。
6 ナイトメア☆チルドレン(藤野もやむ)
藤野もやむ作品の中で一番初めに読み、最も気に入っている作品。邪眼(イーヴル・アイ)と呼ばれる特殊能力を持った瞳の子供(ナイトメアチルドレン)と親友だった少年少女を巡る物語。特殊な力を持って生まれてしまうために災いをもたらすとして最後には退治されてしまうナイトメアチルドレンの辿る悲しい運命をどうにかできないものかと思っている。
5 タビと道づれ(たなかのか)
海が近く、山の上に展望台があり、田舎の家の間にある路地裏が魅力的な緒道が舞台。数年ぶりに帰ってきたかつて住んでいた街が、外部から隔絶されて夏の1日だけを繰り返す奇妙な街に変貌していて、移動できる道と出来ない道がある。その街の謎を解く中で、自己評価が低く後ろ向きな性格の主人公であるタビが周りに助けられながら、少しずつ前向きな方向へと成長しはじめる様子を見ると、元気を貰う作品。
4 あずまんが大王(あずまきよひこ)
あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/02
- メディア: コミック
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私が中学生時代、友達に貸してもらって読んだ4コマ作品。高等学校を舞台にした学園物コメディで、学園生活につきもののテストや学園祭などの行事とリンクしていて、何気ない日常生活をメインに描く作風は当時は珍しかったのではないかと思う。本名を忘れがちな大阪が好きで、私が大学受験をする際には大阪が真面目にやっていた割り箸占いをやり、「あの大阪ですら大学生になれたのだから私でもいける」と本気で思っていた。
3 エアギア(大暮維人)
エア・ギア UNLIMITED(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)
- 作者: 大暮維人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/07/17
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空を自由に飛べたらどんなに気持ちいいだろう、と空を駆け抜ける爽快感がお気に入り。私自身は身体能力が高くないので実際には難しいだろうけれど、昔あったローラースケート、ローラーブレードの進化版みたいな感じで、こんなものが出来る時代がもしかしたら来るかもしれないなとワクワクしながら読んでいた。ちょっとエロイけどね。独自の走りを見せるA・Tチームとの試合もスピード感があり面白い。
2 ハイキュー(古舘春一)
前作「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」が気に入っていたから、読み始めた作品。元々バレーボールにはまったく興味がなかったのですが、登場人物同士のテンポの良い会話は健在、スマッシュやサーブなど、試合の中でのスピード感がとても爽快に描かれていて、見事に引き込まれました。本当に試合を見ているかのようなドキドキがたまりませんね。大好きな作品です。
1 ワールドトリガー(葦原大介)
1~3位は同列くらいなんだけれど、最近、読んでハマッている漫画として1位にさせてもらった。世界からの侵略者であるネイバーと世界を守るための防衛組織であるボーダーの戦いを描くSFアクションですね。その勢いとアクション、キャラクターに惹かれているだけかもしれないけれど、好きだからしょうがない。
本日のまとめ
案外、長かった。これを100作品もまとめるなんて凄い。けれど、私こういうモノに興味があるんですという自己紹介代わりになるかもしれないですね。
『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』を読んで
どうやら僕たちは「働く=就職」と勝手に思い込んでいないか。なぜか。安定した収入が欲しいから。じゃあ、それは食うため?好きなことをするため?ところでお金って本当に必要?
岡田斗司夫さんとFREEexによる著書『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』を読みました。ブックファーストで長々と立ち読みした末に購入した本。就職とか就職活動とか転職活動とか聞きたくもない言葉だけれど、それでも読んでよかったと思っている。
私もそうだったのですが、大学3年生頃になると就職活動を始めなければいけないと焦り始めます。周りがそう動き出すのでそうするものと思っていました。けれどせっかく就職したにも関わらず半年も経たずに辞めてしまう。「働いてお金を稼がないといけない」「けれどこれで本当にいいのか」という悩みは尽きない。
そういう人たちに是非読んでほしいと思うので、今回はこの本を読んで印象に残った部分を紹介したいと思います。紹介しなれていないので、ちょっと長いけど。
「会社に就職するのが当たり前」は終わりつつある
一万ほどの事業所、三万三千人の個人を対象にした「就業形態の多様さに関する総合実態調査」(厚生労働省、2010年実施)というアンケートでわかったのは、非正規社員(派遣社員やパート契約で働いている人)が全労働者の40%近くいて、世間で言われているように早く正社員になりたいと考えているかと思えば、そうでもない。統計的には半分くらいの人は正社員に変わりたいという希望を出していない。なりたいと望んでいないんですね。正社員になったほうがしんどいと思っているからです。
知らなかった。
かくいう私も、正社員になりたいと思っていない部類だ。社会保険的な面で正社員でないと困るという人もいるかもしれないし、海外では派遣社員というのはいつ辞めることになるかわからないから通常よりも給料が高く設定されているらしいが、日本ではそんなことはない。だから生活的には厳しい面もあるのだけれど、それでももう正社員にそれほど魅力がないと思う。
勿論、中には正社員になりたいと考えている人もいるだろうが、こう思う人が増えているのにはきちんとした背景があるようだ。
「就活」がしんどい理由は会社が人を雇わないから。会社が人を雇わない理由は以下の3つ。
①企業の平均寿命が5年を切り、ずっと安泰な会社はなくなった。
②新人を雇って仕事を教える余裕がない。面倒な仕事しか残っていない。
③怖くて人が増やせない。会社が社員を増やせるのは「今年と同じだけの収入があると信じられるから」
なるほど。今までなんとなく景気が悪いから仕事が見つからないのかと勝手に思っていたが、こういう時代の流れがあるからこそなのか。
お金は何のためにあるのか
第二章では、私達が必死こいて働いて手に入れているお金の話が書かれている。
何のためにお金が必要なのかと聞かれたら、みんな決まって「食うためだろ」って答えます。「食うため」にお金が必要。ほんとうでしょうか。考えずに回答してください。貴方は収入の何パーセントを「食うため」に使っていますか。
単純に自宅で1か月生活(私の場合は自宅に住まわせてもらう)するための対価は、時給と働いている日数によって上下するが大体収入の2割くらいだ。ニートをしていた時期は家事を積極的に手伝う対価として自宅で生活させてもらっていた。もしくは利子なしで延滞していた。
改めて考えてみると「食うためだ」と言いながら、実際はそれほどお金を使っていないことがわかる。それでも何か欲しいものを得るため、日々働く自分への御褒美、ちょっとした贅沢のためにお金が欲しいと思う。もっとお金が必要だと思ってしまう。何かを手に入れるためにはお金が必要だとすぐに考えてしまう。
本書では携帯音楽プレイヤーを例にあげて、これを手に入れる方法は6つあると紹介している。
新品を定価で買う、ネットで安く買う、中古をネットで買う、何かと交換してもらう、だれかからもらう、必要な時だけ借りる
極端な話、携帯音楽プレイヤーを手に入れるために、仕事を探して履歴書を送り、面接を受けて働き始めて稼ぐ時間と手間をかけるより、誰かに借りた方が早い。本当に手元に持っておきたいものだけ持っておき、あとは誰かと共有する感じ。
また私たちがお金を使う理由として、以下のような理由があるそうです。
親と同居なら安上がりでラクに暮らせるはずなのに、いっしょの煩わしさがイヤだから別々に暮らす。家賃も家電も食費も光熱費も、何もかもが大きくなる。数倍・数十倍のカネをかけて、僕たちは親から「独立」しようとします。すべては煩わしさから逃れるため。
私も去年、父親から言われた一言でカチンときて、お金を貯めたらこんな家出て行ってやるんだから!と考えていたことがあったので耳が痛い話です。私達はつい煩わしさから逃れるために、またストレスを発散させるために無駄にお金を使ってしまいますし、もっともっとお金を稼ごうとしてしまいます。
それでは一体なんのためにお金が必要なのか?著者なりの考えはこうです。
「誰かの世話をするために」「この人のために何かしたい」と思った時。これこそが稼ぐ動機、お金が必要な理由の本質ではないか。自分1人が生きていけばいいのならいろいろな方法がありますし、お金以外でもなんとかなるかもしれません。でもだれかの世話をするとなると、自分だけではどうにもならないこともある。
今の私は常に自分のことしか考えられない状態です。結婚していて子どもがいるわけでもないし、自分1人だけが生きて行けばいいと思っている。極端な話、生きていけないのなら死んだっていいと思っている。
それは両親が今はまだ病気もなく、介護して世話する必要がないからそう思えているだけだ。いわば自分のことを考えている余裕がある。けれどいつかその日が近づいて来た時、私は「自分のことは自分でなんとかしてくれ」と言ってしまうのだろうか?それとも「両親のために何かしたい」と思えるのだろうか。
「いい人」が、最後に生き残る
これからの時代は人口激減に伴い仕事の絶対量が少なくなり、万が一ギャンブルや運に近い就職活動や転職活動を通じて、会社に潜り込めたとしてもその会社がどうなるかわからない。「就職して働かないと」と焦ったり恐れたりしているけれど、心の底では欲していない。そんな今、貨幣経済に取って代わろうとしているのが「評価経済」だと書かれています。
評価経済の話は長くなるので割愛しますが、簡単にいうとこんな感じ。
お米の例でいうと「お米をお金で買う」という人と、「お米はタダでもらう」という人の両方が共存している世界。優位なのは「有益なつながり」が多い人。すなわり評価の高い人です。お金が唯一無二の正義であった時代の終焉をかぎ取って、それに対応しようとするかどうか。
遠くない未来、来るであろう時代に対応するためには、就職した会社に雇われて働くような「単職」ではなく、お金になるときもあればならない時もあるものも含めて多職へシフトすること。誰かの手伝いをすること。そして「いい人になること」が大切だと書かれています。
いい人とはどんな人なのか。『ワンピース』のルフィ。『こち亀』の両さん、『ドラえもん』ののび太くんが挙げられている。例えばのび太くんが「ドラえもーん!」と甘えれば、ドラえもんが「仕方ないなぁ」と言いながら、ひみつ道具を何でも出してくれる。なんて羨ましい。
この愛されキャラをめざすために、いちばん簡単なのは「いい人」になること。「いい人」なら仕事があまり出来なくても、性格に少し問題があっても、空気が読めなくてもうまく世の中を渡っていけます。
いい人になるにはどうすればいいのか。
影でこっそり人の悪口を書いたり、人に煙たがれられることをしたり、人が嫌がるような商売をしたりすると、自分の印象に絶対悪影響が出てきます。長くつきあっているうちに、相手の性格をよくよく知ってみたらいい人だったというのは見た目至上主義社会とは相いれません。第一印象で「いい人だな」と思ってもらえなかったら損をするんです。
私のようにな。パッ見のせいで「イヤな人」「カンジの悪い人」「意地悪そうな人」「冷たそうな人」と思われる。本当にそうであるかどうかはおいておいて、そう思われると損しかない。私は損な性格をしているということでしょう。知っています。ならばどうすればいいのか。
「いい人戦略」でこれからを生きて行く
それは「一日5分、毎日5つ、人をほめる」こと。ほめてツイートする。リアルでほめて紹介する。ネットでほめて語る。けなしたり、批判したり、アドバイスしたり、提案したり、はダメ。必ず、きちんとほめる。
褒めるのは苦手だけれど、これくらいなら私にも出来るかもしれない。
そして最後に、
なんとなく生きて行って、人助けができて、だんだん「いい人」と呼んでもらえるようになって、まわりには気持ちのいい仲間がいる状態。こんな生き方のほうが、ずっと楽しいのではないかと思います。
と締めくくられています。
本日のまとめ
働くとはどういうことなのか、改めて考えるきっかけとなった。働く=会社に雇われて正社員として働くことを考えがちだが、それが難しくなってきている今、いつまでも就職や転職にしがみつくよりももっと違う生き方を考え、どんどんやっていく時期に来ているのかもしれない。
派遣社員として働いたり、正社員として企業で働ければそれでいいわけじゃない。
就職しない生き方が正解というつもりはないが、「働く=会社に雇われて働く」以外にもいろんな働き方、いろんな生き方があるのではないかと思った。自分のキャラクターを少しずつ評価してもらえるように頑張る感じ。それは別段会社で働くことに限らない。自分の身の回りに目を向け、誰かをお手伝いするという働き方には目から鱗が落ちた。就職するだと敷居も労力もあがるが、お手伝いと聞くと手を出しやすい。
今はITを通して、いろんな人と繋がることができる。だからこそ、その繋がりを大事にして育てて行くことが大切なのかも。是非読んでほしい。オススメです。