空想島(6畳半)

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1ヶ月で新しい職場の仕事に慣れるなんて無理ゲーです

つい先日、先月分の給料を頂いた。預金口座残高に危機が迫っていたので、これでなんとか来月まで生きることが出来るぞ!!と早速金額を確認していると、その時「仕事には慣れましたか?」と聞かれた。

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技術者集団みたいな会社にポロリと入社した私は新卒みたいな、一番仕事が出来ない奴なので「大丈夫かな、ちゃんとやれているかな?」と心配してくださっている(現状を確認する)という意味で出た言葉だと思っているのですが。正直な話「1ヶ月で新しい職場の仕事に慣れるとかムリ」だと思うわけです。

出来ることがひとつもない状態から、それぞれの仕事の合間を縫って教えてくださる先輩。必死で説明を聞きながらノートにメモを取り、仕事を覚えるために勉強する私。「これ本番だから」と言われた検査に、戦々恐々としながら取り組んだり、緊張のあまり、仕事が終わって会社を出ると心臓やお腹が痛かったりする私が仕事に慣れる??ちょっとおっしゃっている意味がよくわかりません。

まぁそんな感じで、まだまだ慣れるにはほど遠いのですが、今回は1ヶ月働いてみて私なりに学んだことを書き残しておこうと思います。

 「言葉」の意味を理解して、相手に正確に伝えること

言葉にはそれぞれ意図するところ、つまり意味がある。当たり前かもしれない。同じような言葉が異なる意味を持って使われていることもあって、そこらへん難しい。

言葉の意味を伝えたい相手が目と鼻の先にいて、面と向かって話ができるなら、図表を使ったりジェスチャーだったりを交えながら、伝えたいことを伝えるための色を付け足していくことが可能なのだけれど。相手が物理的に離れた場所にいる時、「これってこういう意味だと思うんですけど、違いますかね?」と伝える手段はどんどん限定されていってしまって、文字だけになってしまったりする。

文字や言葉というものはやっかいなもので、私的にはこういう意味で書いたのだけれど、相手にまったく異なる意味で伝わってしまったりする。実際にして怒られたこともある。中には一般的な意味とは異なる、仕事場で独自の意味が付与されている言葉もあったりして、「そんなのわかるか!!」と言いたくなる。その部署独自の、今まで形成されてきた当たり前を知らないのだから仕方がない。知らないなら学ぶ以外にない。

伝えたい言葉が伝わらなくて何度も軌道修正しようとする。言葉を繰り返すたびに、まるで伝言ゲームのように伝えたいところがすれ違っていく。そんなことをしても意味がない。時間の無駄だ、相手にとっても私にとっても。だから私にとっての意味するところではなくて、それが相手にとってわかりやすい言葉で構成されているかを、考えながら言葉を使う必要があると思っている。

「なぜそれをするのか?」を理解した上で仕事をするということ

先輩に言われた言葉で印象に残った言葉がある。

「私たちの仕事で一番して欲しくないのは、するべき検査に失敗することではなくて。その検査をする意味、この作業をやる意味を、手順書に書いてあったからで済ませること」だ。

私はまだまだ仕事の全体像がつかめていないし、出来ることを増やすために仕事の手順を覚えることが精一杯で「なぜそれをするのか?」にまで頭が回っていなかった。けれど確かにそうかもしれない。先輩にこれをやっておいてねと言われたから。手順書にこう書いてあったから。もしくは誰にもやれって言われていないから。マニュアルには書かれていないから。

そういう認識で仕事をするのではなく、それをする意味、それをするとどうなるのか、なぜそれをする必要があるのかを自分の中で咀嚼し、理解した上で仕事をすることが大切なのだろう。

これは「なぜこの仕事をするのか?」という根本を考えることに似ている。似ているだけで同じってわけではないのだけれど。何か芯のようなモノがあると、ちょっとやそっとのことでは人はブレなくなる。自分の中でそれをする意味は固定でなくてもかまわない、時に形が変わることだってある。

人によっては始めはなくてもだんだんわかってくることで、自分にとっての意味も育てていくことが出来るのかもしれない。けれど私にはそれが出来なかった。大学を卒業して新卒で入社した時はそれがなかったから、私は初めからブレブレだった。仕事をする意味なんてわからなかったし、その作業はいわれたからやるものだったし、私にとって何の意味があるのかまったくわからなくて、その会社を辞める選択をした。

仕事の全体像を把握していくって、自分がなぜそれをするのか、その仕事をする意味は何か、それをすると相手は何が嬉しいのか。そうやって「なぜ」を1つ1つ明らかにしていくことによって、だんだんと自分の頭の中で理解していくことなのかもしれない。そうして私自身が今どこにいるのかを安定させる意味も兼ね備えている。それがわからなくなるのは仕事をする上でも、根本的になぜ働くという選択をしたのかという自分自身も見えなくなる可能性も秘めている気がした。

まぁ「なぜ」を明確にしないと仕事やってらんねぇって意味もあるかもしれない。仕事上の意味も勿論把握できるように今後努めていきたいと思っているけれど、(仕事上は関係ないかもしれないが)自分なりの意味も付与していきたい。

本日のまとめ

というわけで、1ヶ月働いてみて学んだことを簡単にまとめてみた。正直その部署でしている仕事内容を把握することは出来ていない。それは今後も勉強したり練習したり先輩に質問したり実践で経験を積むしかない。

具体的な仕事内容うんぬんというよりは、会社で働くということがどういうことか。社内や社外の人とのコミュニケーションであったり、仕事の意味という根本的なことを学んだことのほうが多かった1ヶ月でした。ニートをしては派遣で短期的にしか働いてこなかった私にとって初めてのことばかりで、まだ緊張した生活が続きそうです。

けれどいろんなことを学びながら、ちょっとずつ私自身の目指すところに近づけるよう。仕事をする上であったり、人間的にも成長していけるように過ごして生きたいと思います。

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