空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

雪山が神々しい、旭岳温泉に行ってきた

2011年からひそかにチャレンジしていた日本秘湯を守る会のスタンプ帳をついに完成させました。このスタンプ帳には10個スタンプを貯めると今まで泊まった宿の中から1箇所、無料宿泊できる特典があります。ちょうど航空券が片道タダになるポイントが溜まっていたこともあり、冬のオフシーズンを狙って旭岳温泉 湯元湧駒荘に行ってきました。冬の北海道です。

f:id:rntriple6:20150116191459j:plain

実は前回行った時には体の調子が悪くて、温泉宿に宿泊してスタンプをGETしたものの温泉には入れないという失態を犯したのですが、今回満を持していってきたので冬の北海道温泉三昧、温泉をメインに改めて紹介したいと思います。

 自然豊かでシンシンと雪の降る旭岳温泉「湯元 湧駒荘」

昔は勇駒別温泉と呼ばれた名湯したが、改名して今の旭岳温泉になった大雪山の登山客に人気の温泉で、敷地内に5箇所もの源泉が湧いている旭岳温泉の湯元であるという特徴があります。山の中にあるので自家用車の人で通う人が多いのですが、旭岳温泉行きの「いで湯号」バスを使って行くことも出来るので、私のように足がない人でも安心です。

f:id:rntriple6:20150116191520j:plain

旭岳へと続く山道に面して十数軒の宿が存在しますが、国立公園内にあることもあって自然豊かで静かな時間が流れているので、ゆっくりと疲れを癒すのに最適です。春になると貴重な高山植物や湿原、滝、自然湧出している湧き水などの観光スポットを散策することができますが、冬にしか行ったことがありません。

f:id:rntriple6:20150116191538j:plain

看板を見て道なりに進むと温泉宿の建物が見えてきます。屋根がつぶれそうなほどの雪、ぶら下がるツララ。雪が降り積もっていて真っ白ですが、見た目ほど寒くありません。建物の外観は昔ながらの山荘と言う感じ、もしくは学生の合宿施設という風情ですが、一歩中に入ると木の温かみを生かしたロビーと暖炉の炎が明るく宿の中を照らしていて、とても綺麗な宿です。

内湯12箇所、露天4箇所で温泉三昧が出来る

夏油温泉に行った時も敷地内に計8つも温泉の数が存在すると聞いてとても驚いていたのですが、それをゆうに超える計16つとは恐れ入る。ただ冬季は本館の露天風呂が雪に埋もれて消えてしまうので、実際には内湯12箇所、露天1箇所という感じ。源泉温度は47~51℃くらいありますが、冬の冷たい外気に冷やされて37℃のぬる湯、40~42℃の熱湯まで網羅されていて、ゆっくり浸かって体の心から温まることができる、長湯できる温泉だといえます。

f:id:rntriple6:20150116191820j:plain

本館には自然のままの岩に囲まれたユコマンの湯と殺菌力に優れたシコロの木で作られた浴槽が自慢のシコロの湯があり、21時に男女入れ替えになります。無色透明のお湯なのですが、木の湯船のせいなのか黄金色に変色して見えたり、少し緑がかった色、青っぽい色に見えることがあって幻想的。ちょっと残念だったのは奥の湯口が故障していて湯が張っていなかったことです。

 

夕食後は旅館に併設されている日帰り温泉施設に行き、唯一入ることが出来る雪見露天風呂内でミニ雪だるまを作って遊んだあと、誰もいないであろうまだ暗い早朝を狙い、朝5時にユコマンの湯に突撃。計画通り人っ子一人いなかったので独占状態。ユコマンの湯が旭岳温泉元祖の湯と言われていて、広い浴場に5つの温泉がありました。

f:id:rntriple6:20150116192340j:plain

湯気が結露して天井についた水滴が時々雨のように降ってきてひやっとしたり。外も見えない暗い屋外、シーンと静まり返った温泉で誰もいないはずなのに湯船にぱしゃりと人が入る音、シャワーの音がした気がして小さな音が気になりました。ただまだ外も暗い早朝に1人で温泉、優越感のある一方幽霊でもいるんじゃないかと少し怖かったですけど、温泉自体はとても気持ちよかったので朝5時に1回、朝7時にもう1度入りました。

本日のまとめ

前回宿泊した時には温泉にほとんど入ることが出来なかったので、これでやっと改めてスタンプ帳を完成させることが出来たように思っている。今回の旅行には道中で暇をつぶすゲームも本も持っていかなかったので、夜に2回、朝に3回の合計5回温泉に浸かり、文字通り温泉三昧できた。新潟の貝掛温泉や栃尾又温泉のように体温と変わらないくらい源泉温度が低いわけはなく、ちょうどいい湯加減なのが好印象でした。

ただ最近は旅館自体が強気な価格設定をしていて、通常価格だと1人15000円くらいするので、気軽に利用するには少し敷居が高い。私のように1人でゆったり温泉を楽しむ人は少なくて、どちらかというと家族向け&特別な時に利用する人が多いのかも。冬季は露天に入ることが出来ないので、涼しくて過ごしやすい夏場に来るとまた印象がガラりと変わるのかもしれない。

私の希望から言うと羽田からの飛行機代もかかるので、道外からの旅行客を呼び込むのであれば、もうちょっと安いと嬉しいのになぁと思いました。次回は施設内と食事について紹介するのでお楽しみに。

関連記事


そうだ、寒い冬は温泉に入って乗り切ろう - 空想島(6畳半)