空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

あんみつに良い思い出はないが、おしるこは好きだよ

今日は何の日、鏡開きの日です。皆さん、お汁粉食べましたか?

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寒い冬に飲む甘酒、温まるお汁粉、大好きです。お汁粉、あんこ、小豆。京都などで抹茶パフェなどの和風スイーツを食べる時に、必ずといってもいいほどついてくる小倉あん。ガツンとくる甘さで単体では食べられないなと思っていたのですが、少しだけお湯で溶いたお汁粉はとても美味しいです。

ということで今回のテーマは鏡開きについて思うこと&あんこから連想するあれやこれやについて、昔の記憶を思い出しながら紹介してみたいと思います。

 「鏡開き」とは

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まずは鏡開きについておさらいしておきましょう。wikipediaによると

鏡開きとは正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げて食べる日本の年中行事であり、神仏に感謝し、またその供えられたものを頂いて無病息災などを祈って、汁粉・雑煮などで食すことです。

 と書かれていました。鏡開きはいつ行うものなのかというと、年神様がいらっしゃる間を松の内(1月7日)と言い、松の内が明けた1月11日に鏡開きをするのが一般的だそうな。松の内は地方によって異なることがあり、それによって鏡開きの日程も多少ずれることがあるようです。

そして鏡餅開きをする時、包丁などの刃物を使ってはいけないと言いますよね。刃物で切るのは切腹を連想させるからなのですが、プラスチック容器である鏡餅の型に隙間なく充填されている糊状の餅を包丁を使わずに取り出すことが出来ず、我が家では問答無用で包丁を使って真っ二つにしました。切腹モノだぜ!

噂によるとあらかじめ小分けにされた餅をパック詰めされた鏡餅もあるそうです。そっちのほうがパックを開くだけで楽なんだろうけど、なんか味気ない気がする。やはりここは面倒くさがらずに、プラスチック容器に充填された糊状の餅を包丁を使わずに取り出す画期的な方法を発明して欲しいと思っている。プッチンプリンみたいな感じで出来ないものなのだろうか。

あま~い「あんみつ」の苦い思い出

話が変わるが「あんこ」と聞いて連想するものとして「あんみつ」がある。粒あんやこしあんも好きだが、私は「あんみつ」が好きではない。あんみつには幼少時の苦い思い出があるからだ。

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まあたいした話ではないのだが、北海道に住む祖母と祖父が東京に来ていた七五三の日、神社での儀式を終えて家に帰る途中に祖母がみたらし団子を買ってくれたことがある。私はそれをとても美味しく頂いたのだが、おそらく小さな孫が可愛かったのだろう祖母と祖父はさらに「あんみつも食べるかい?」と言ってくれたのだ。それが悪夢の始まり。

小さかった私がその時一体何を考えていたのかは今となってはわからない。私自身ですら覚えていない。もしかすると、好意でしてくれようとしたことを断っちゃいけないという風に考えていたのかもしれない。5歳か7歳か忘れたが、みたらし団子を食べた時点で私のお腹は腹八分目。それなのに「食べる」と答えたのだ。

この後どうなったかは想像がつくだろう。みたらし団子という甘い団子を食べた後に間髪いれず立方体に切った寒天、小豆餡、クリーム、白玉、みかんがコレでもかと乗っているあんみつ。最初は笑顔で美味しい美味しいと食べていたが、最終的に全部戻してしまった。

この幼少時の恐ろしい記憶は未だに鮮明に残っていて、私は今でも「あんみつ」という言葉をきくたびに頂いた食べ物を吐き出すことになってしまった悲しさと、どうしてあの時「今はお腹いっぱいだからいらない」と断らなかったのかという後悔の念に苛まれる。書いている今もその時のことを思い出して、泣けてくるくらいだ。

お赤飯に使うのは「小豆」それとも「甘納豆」?

元はといえばあんこは小豆から出来ている。私が小豆と聞いて一番初めに思い出すのは、何かおめでたいことがあったときに食べるお赤飯です。お赤飯、美味しいですよね。昔は高校受験や大学受験が無事終わった時などのお祝い事に食べたものですが、コンビニで買うおにぎりはお赤飯だし、特に祝い事がなくても食べたい時に食べることも増えてきたかもしれません。

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ちなみに関東地方でお赤飯を炊く時に使うのは小豆ですが、北海道では甘納豆を使うのが一般的です。だからご飯が甘いんですよ。これが普通だと思っていたので甘くない関東のお赤飯を食べた時、ちょっとびっくりしました。ちなみに甘納豆を使った赤飯は小豆と違って赤くならないので食紅で赤くしています。甘くないお赤飯のほうが私は好きですが。北海道に行くことがあれば、ぜひ試して見て欲しいご飯です。

本日のまとめ

鏡開きで食べるお汁粉に始まる食材から連想するものについて、昔の記憶を思い出しながら書き連ねてみたら、なんだか収集がつかなくなった。おしるこ、あんみつ、お赤飯として使われているのは全て同じ小豆なはずなのに、姿、形、意味、味も異なるし、それに付随する記憶も全然違う。きっと人の数だけ食べ物に関する物語はたくさんあるのだろうと思うと、とても面白い。甘さ控えめのおしるこを食べながらホッコリする休日、そんなことを考えました。