空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

懐かしの通学路、神田~御茶ノ水界隈を散歩してみた

神保町で石釜焼きフレンチトーストを食べるついでに、大学4年間と少しの間、毎日のように通っていた通学路が様変わりしたという話を聞いたので、久しぶりに散歩してきた。JR神田駅で電車を降りて御茶ノ水を通過して、神保町までふらふらと歩いてみました。ということで、本日は私にとっては昔懐かしい道を気の向くままに歩き、instagramで写真を撮りまくってきたので、当時と異なる所や行ったことがなかった観光スポット(?)を簡単にご紹介したいと思います。

悲しみの大学校舎前

誰がどう見てもただの駐車場である。

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今は見るも無残な姿であるが、昔はここに私の大学があったのだ。無機質なコンクリート色の校舎が今でも脳内補完される私にとっては、学生が行き来していた通りが閑散としている光景は見てなんだか悲しくなった。おそらく本来の目的で工事が始まるまでの期間限定だとは思うが、一部サバゲー会場になっていたことに驚愕した。

下校時の買い食いスポット「たいやき 神田達磨」

なんだか疲れたなぁ、糖分が欲しいなぁと思った時。大学の帰り道によく寄っていたたいやき屋さんだ。まぁまだ新しいし、神田や秋葉原方面に向かう道路と御茶ノ水方面に向かう大きな十字路に面しているから、場所がいいよね。

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羽のついた焼きたてのたい焼きは羽がパリパリしていて香ばしくて、薄皮に入っている大量のあんこを寒い冬に「はふはふ」言いながら食べたものである。クリーム味のたい焼きもあったが、つぶあんが一番美味しい。

汗を流したい時に重宝した「神田アクアハウス江戸遊」

神田と名前がついているが、場所はどちらかというとJR御茶ノ水駅(聖橋側)に近い。温泉ではなく銭湯。部活帰りやランニング帰りに汗を流したい時に行ったことがある。

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当時はあまり有名ではなくてとても空いていたのだが、今は盛況のようだ。利用コースが朝風呂、深夜、銭湯、サウナコースと種類に富んでいる。また毎月変わり湯を開催していて低価格でお風呂を楽しむことが出来る。ビジネス街である神田付近でお風呂に入れるのはとても嬉しい。

幽霊の消えた坂道

神田、御茶ノ水界隈には個性的な名前のついた坂道がたくさんある。やはり一番初めに目に付いたのは幽霊坂だ。日本全国には数多くの幽霊坂が存在するようだが、由来はやはりお墓や幽霊が関係しているようです。残念ながら詳しくは知らないけれど。

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秋葉原側からこの坂を見上げるとなかなか圧巻で、上り坂結構きついんですよね。しかも幽霊坂という文字の書かれた碑を直角に曲がる。登ってきた場合はいいけれど、下る時にスピードが絶対出せない坂道かもしれない。ガードレールにぶつかるよ、恐ろしい。そんな怪しげな名前のついた幽霊坂、大学時代は日中も両側に建つ建物の影になって薄暗くてさびしげな雰囲気があったのですが。

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今や近くにお茶の水ソラシティなる建物が建ったこともあって、一気に都会化。幽霊も成仏するほど明るい青空と光が反射して青く輝く高層ビルに囲まれていた。

2013年に出来た御茶ノ水ソラシティ

淡い青のにじみ方がまるで水彩画のようだ。

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私が大学に通っていた時、工事をしていたのが完成していたようだ。たぶん高層階がオフィスで、1FとB1Fにショップとレストランが入っている地域住民や來街者向けの新しい施設だと思われる。クリスマスの時期だったから、きっと地下広場に見えるクリスマスツリーが夜にイルミネーションとして点灯するのだろう。

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地下のレストラン街もちらっと見たが、タイ料理のお店が気になりました。また神田のカレーといえば「エチオピア」が思い浮かぶ人も多いのでは?明治大学側にある本店の他にもう1店舗、御茶ノ水に新店舗が出来ていました。私、まだ一度も入ったことがないんですけど。ここは名店です。

聖橋の上にある絶好の撮影スポット

ここは見晴らしがよくて、絶好の撮影スポット。聖橋の上から下流の昌平橋方面(秋葉原方面)を眺めるとJR御茶ノ水の駅、電車、緑色のアーチが特徴的な鉄橋、トンネルが一枚の写真に納まるという絶妙な写真を撮ることができます。

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ということで私も真似して記念にパシャリといいながら軽く10枚は撮りました。下に通っているのはおそらく地下鉄丸の内線だと思います。地下深くをもぐっている電車が一瞬外に出て息継ぎをしてるみたい。また小さくなってしまいましたが、人工堀をゆったりと下っていく船も写りました。ベストショットを撮りたいと思ったらあと1時間くらいはここにいる必要がありそう。

 舌を火傷しても飲みたくなる甘酒がある「天野屋」

確かこっちのほうに神田明神があった気がすると、勘を頼りに聖橋を渡って神社へ。お参りをして必ず寄りたくなるのが、神田明神参道口にある昭和の一軒屋を思わせる風格ある天野屋さん。明神甘酒、芝崎納豆、江戸味噌などで有名な甘味処です。

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甘納豆、お漬物、お味噌、甘酒、お土産などを店頭販売していますし、タイムスリップしたかのようなレトロな店内で座って休憩することも出来ます。この日は寒かったので店内は満席でした。一人で入りにくくて今まで甘酒を飲んだことがなかったのだが、この日はとても寒くて何かを飲んで温まりたかったので思い切って入店。ほっかほかの甘酒をテイクアウトした(350円)、結構な値段する。

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甘酒の中にたくさんの米が入っていて、スーパーなどでお手軽に作ることが出来る甘酒とは別物だ。まずドロッとしていない。スッと喉を通っていく飲みやすい口当たり。そして上品な甘さがある。お酒っぽいむわぁっとした香りと味はなくて、お米を口の中で何十回も咀嚼していると出てくる甘みを凝縮したような感じ。これが本当の自然の甘みなのかもしれないと思いながら、道端でほっこり。体がとても温まった、舌は火傷した。

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先に甘酒を飲んで温まってからいざ神田明神へ。うん、きらびやかだ。オレンジと赤が混じった建物が眩しい。年末が近いからなのかとても混雑していた。そこで一足先にお参りをして、大好きなおみくじをやろうかやらまいか迷ったが、新年になれば絶対初詣に行くので今回はやめておいた。

本日のまとめ

間に神保町で石釜焼きフレンチトーストランチを入れながら、夕方まで散歩してみた。久しぶりに歩いた神田・御茶ノ水界隈は様変わりしている部分もあれば、昔のまま残っている場所もあって、歩いていてなかなか面白かったです。こうやって昔当たり前のように歩いていた道を何年か経て歩いてみると、また新しい発見があって遠出してたまにこういう散歩をするのもいいなと思いました。