空想島(6畳半)

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洗濯物の隣でサツマイモを干してみた

普段は夕食のおかずに消えるサツマイモを使って、何かおやつを作ることは出来ないだろうか。サツマイモと聞いて初めに思いつくスイーツはスイートポテトだけれど、バターが値上げして=高級食材となりつつある今日、もっと気軽に原材料だけで作ることが出来るものはないかと思った。

そこで気がついたのだ。雨も降らずにカラカラに晴れていることが多い天気。朝も昼も寒気のために冷たい空気。カラス一匹いない閑散とした住宅街。これは干し芋を作る絶好の日よりだと。

ということで本日は、自宅で出来る(かもしれない)干し芋作りについて紹介したいと思います。干し芋は買うモノではなく、作るモノとか言えたらかっこいいな。

 待つのが楽しい、2日かけて干し芋を作ってみた

干し柿を作ったことがなければ、大根を干したこともない。
素材を干して甘みを凝縮させたモノを作るという意味ではまったくの初心者。失敗してもいいように今回は小さなサツマイモをチョイスしましょう。用意するものは芋だけ。とりあえずは先人の方々のレシピを組み合わせて見よう見まねでやってみました。主に参考にしたレシピはこちら。


干し芋の作り方・乾燥芋の作り方まとめ・手作り干し芋の作り方・ハンドメイド - NAVER まとめ

この中に載っているレシピをみながら私にも出来そうなレシピを複数選んで、すべて合体。干すという部分は皆さん大体同じだったので、そこにたどり着くまでの下準備、蒸し方と灰汁抜きが最も大切です。味と見た目を左右します。

1.灰汁抜きをする

 サツマイモに限らずじゃがいもなども料理の際に灰汁抜きしますので、それと同じ要領でたっぷりの水にひたして灰汁抜きをします。2~3時間灰汁抜きをすると書いてあるレシピもあったのですが、面倒だったので勝手に1時間に短縮しました。

2.サツマイモを蒸す

ゆでるやり方もあるようなのですが、今回は蒸し器を用意して蒸してみました。干し芋屋さんなどでは専用のさつまいもをまるまま蒸して作るらしいのですが、1本まるままだと蒸すのはとても時間がかかります。手軽で美味しい作り方として先に切ってしまう方法もOKと言うことだったので、時短のために薄めに切りました。竹ぐしを刺して、スッとサツマイモを貫通するまでゆっくりじっくり蒸します。

3.ザルにあげて干す

ここまで出来たら下準備OK。いよいよ芋を干す工程に入ります。本格的な人は鳥よけ虫よけのカゴの中にサツマイモを入れて干すようなのですが、そんな都合のよいものは家にないので、竹ザルと水切りボウルを使ってカゴをDIY。

ビニール紐で竹ザルと水切りボウルを新聞をまとめる要領で固定して、ザルの中心に針金を通して、空中に干せるようにしました。こうすることで鳥よけにもなるし、上下左右から空気の通り道ができます。

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比較的湿気の低い晴れた寒い日にベランダに出して干します。物干しざおに洗濯物を干すとなりで芋を干す私。DIYしたカゴが鳥に襲われないか心配でベランダから目が離せなくなりました。

日が落ちたら取り込んで次の日干しましょう。どのくらい干せばいいのかがよくわからなかったのですが、食べたい弾力になるまで干せばOK。基本的には2日~3日くらいなのですかね。わかりませんけれど。

4.保存のために片栗粉をまぶす

ちょっと干したての干し芋を試食してみたけど、あぁうん、お芋だよねお芋。手抜きしただけあって特に感想はない。ゆっくり時間をかけて咀嚼すると干し芋っぽいほのかで優しい味わいがあるような気がした。気のせいかもしれない。

さて少量とはいえ、干し芋を保存する時はどうすればいいのだろうか。冷蔵庫に入れると固くなりそうだし、常温で保存するとカビが生えてきそうな気がする。わからない時はGoogle先生に質問だ!と思って色々調べていると「片栗粉を使って打ち粉すると、衛星的に日持ちもよくなり、見た目も美味しそうになります」という紹介記事を発見した。それをビニール袋に入れて密封して冷蔵庫に入れると3か月は持つとあり、片栗粉なら家にあるぞ、これだ!と思い、この手法を流用。

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色はさつまいもの黄色ですけれど、白い粉をまぶすと一気に見た目がスーパーで売られている干し芋に近づいた気がする。不覚にも美味しそうだ。冷蔵庫に入れて固くなったとしても、オーブンやトースターでちょっと加熱するとやわらかくなって美味しいらしいです。おためしあれ~。

本日のまとめ

暇だったので自宅でのんびり作れる干し芋に挑戦してみた。用意するのは芋だけで簡単とはいえ、美味しい干し芋を作るのは中々難しいということがわかった。

今回はところどころ時短して工程を一部省略してしまったが、きっとサツマイモを育てるようにじっくりと時間をかけて干した方が美味しいのかもしれない。勿論、使うサツマイモの種類による所もあるのだと思うけれども。

これからもっと寒くなるし、干し芋を作る時期としては最良なので今度はもうちょっと量を増やして作ってみたいと思う。美味しい干し芋があればコンビニで売っているおやついらない。

干し芋はそのまま食べるだけでなくあぶったり、バターで焼いたり、油で揚げて砂糖をまぶしたりするとまた違った美味しさがあるようなので、色々試してみたいと思います。めざせ、自宅で簡単にできる素材を生かしたおやつ作り!