空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

正社員になれる(かも)は、モチベーションにならない

仕事がなくて働けない時は働きたいと思っていたはずなのに、働き始めると働きたくないと思う、自分がどんどんすり減っているような錯覚に陥る。

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そんな疲弊した空気を醸し出している時、母親に「正社員になれるかもは、貴方のモチベーションにならないの?」と聞かれたことがある。私は「ならない」と即答した。即答したのだ。この「正社員」という立場だったり、人によっては身分と考えるかもしれないこの言葉には、結構悩まされている。

正社員になること=「安心」ってどういうこと?

ずっと疑問に思っていることがある。

それは会社と面談をして、働くことが決まった時に派遣元の営業担当に言われた、「正社員になれる(道が開けて)、親御さんも安心なんじゃないですか」という言葉だ。

私はこの言葉に対して笑顔で「そうですね!」と言ってはみたものの、正直な話「え、なんで?」と思ってしまった。正社員の方が正しくて偉くて、ニートだったり派遣だったりを繰り返していた自分を否定されたように感じたのだ。

確かに給料、年金、保険、福利厚生、有給、立場が安定している等で、正社員は優遇されているように思う。感じ方は人それぞれだと思うけれど。私の時給は1300円(交通費込み)なのだが、「交通費込み」という部分が正直つらい。長く働くことを考えてみると、とてもじゃないが派遣社員ではやっていけないと思う。困った時に守られている、雇用形態的に安心感があるのが正社員なのかもしれない。

両親はきっと安心だろうと思う。言い方はだいぶ悪いかもしれないけれど、派遣とかフリーターとかニートとか、まともに働くこともせずふらふらしているよりは。ただ、私は別に安心ではないなぁと思ったのだ。

「正社員になりたい?」という質問、言葉に詰まった

今の仕事は忘れがちになるんですけれど(いちおう)紹介予定派遣です。紹介予定派遣とはその企業で正社員として雇用される可能性がある仕事案件のことですね。

企業側にとっては正社員として採用するか否かを判断する時期でもあるので、その一貫なのかある日「早く正社員になりたい?」と上司に聞かれました。その言葉に、私は目が点になったことを今でも覚えています。

少し考えて「交通費など金銭的な面で今の雇用形態は苦しいので、なれるならなりたい」と答えましたが、「ならなくて済むならなりたくない」というのが正しい。

給料、年金、保険、福利厚生、有給、立場が派遣より安定しているとしても。私の根底には、あんまり働きたくないという気持ちがあるからかもしれない。

「働ける」だけでいいなんて、嘘だ

自分が書いた過去に書いた記事を読み返した。

「仕事は自分の未来を実現するための手段」という部分は今でも同じ考えだ。何のために仕事をするのかという部分もほとんど変わらない。けれど「働ける」だけでいいなんて嘘だと思う。

まともに会社で働くということに適応できない上に、別段仕事が出来るわけでもない人間が労働条件に欲を出すのはわがままかもしれない。けれど、こう、妥協してもいい労働条件とこれはゆずれないってものはあると思う。

私はそこらへんをあまり考えることなく、生きるのには働くことが必要という点と未経験であっても働けるよという点だけで今の仕事に飛びついたわけですが、実際働いてみると、長く働く上でこういう部分はないと無理だという部分が見えてきますね。

考えるのも、見えてくるのも、気がつくのも遅いかもしれませんが、何事も実際に体感してみないと実感できないたちなので仕方がない。気がつくだけマシだ。

本日のまとめ

問題はこれからどうするのか。

正社員になることに魅力を感じないし、モチベーションにならない。というかそもそも働く上でのモチベーションがあんまりない。それでも生きるためにはお金は必要だし、働くことも必要だ。どこまでも逃げたいけど、いつまでも逃げてはいられない。

解決策はコレだ!というものは思いつかないし、わからないのだけれど、きっと私の望む善い生き方をするために考え続けるのだろうなぁと思います。でも出来るなら、考え込んで悩んで座りこむんじゃなくて、考えながら歩けるようになりたい。