空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

そろそろ仕事を辞めてから1年経つので、「仕事」について振り返ってみる

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photo by pixaboy

Twitterのつぶやきをブログ形式で保存できるウェブサービスTwilogで、去年の今頃に何を呟いていたかを調べてみると、
ちょうど3か月に渡る新人研修を終えて本配属となった時期でした。Twitter上では、また鬱々しさは感じられません。

ただその1か月後に、会社辞めていますからね。つまり、もうすぐ、新卒で入社した会社を辞めて、1年が経過しようとしているということです。

Q.いつもTweetやブログを拝見させて頂いて色々考えさせられてますが、永眠人形さんにとって仕事って何ですか?

実は少し前にブログやTweetを見てくださっている読者さんから、Twitter越しにこんな質問を受けていたので、今回はこちらの質問に答える形で仕事を辞めてからの1年間を振り返りたいと思います。

私にとって、仕事とは?

ほとんど働いたことのない人間が何言ってるんだと思われるかもしれませんが、色々考えてみた結果「仕事の先にある自分の未来を実現するための、手段」。それがやっぱり、一番しっくりくる表現なのかなと思っています。

誰かのためとか、社会や会社のために貢献したいとか、そんな大層なことは今は何も考えていません、考えられないというか。極端かもしれないけど、自分の幸せのため、だと思います。

ただ働いていくうちに、誰かに感謝されたり、もしくは怒鳴られたりする中で、よりよい仕事をしようと工夫したり、仕事の質をあげようと苦労したりしている内に、もしかすると運よく獲得するかもしれないものが、他人や社会への貢献という気持ちだったり、仕事におけるやりがいとかだと考えています。まぁここらへんの感覚は、働いたことがないのでわかりませんが。

正社員になれたよ!・・・それで?

就職活動をしていた時、就職した先にある将来像(どんな自分でありたいか等)がまったく描けませんでした。大学の就職セミナーでは「5年後、10年後の自分を考えよう!」なんて無責任なことを言いますが、勿論そんなことできるはずもありません。

漠然と「あんま働きたくないなー」という気持ちはあったのですが、だからといって働かずに生きて行く方法もわからない。大学を卒業する前に就職活動を経て就職するのが当たり前なのだから、皆がそうするからと思考を放棄し、その流れに乗り遅れないようにと焦った結果、「就職すること」を目標にしました。

内定をなんとか頂けた時「今の自分には何もないけれど、もしかすると続ける目標やモチベーションみたいなものが見つかるかもしれない」「自分のもやもやした気持ちは甘えだ。皆通る道なんだから、頑張ろう」と思い、弱い自分を叱咤して、頑張っていたこともありました。

けれど、自分の気持ちに蓋をしてなかったことにして、毎日過ごすのは苦しくて、このままじゃ、消えてしまいたくなりそうでした。「自分の人生なのに、私は私の人生のことを、全然考えていない」ことに愕然としました。

それで立てた次の目標は「辞めること」でした。こうして新卒で入った会社を、4か月で辞めるに至っています。―と、私はようやく1年経って客観的かつ冷静に考察できるようになりました。あの時は仕事の意味も目的も、何も見出せませんでした。

「わかること」と「身を持って理解すること」は違う

とはいえ、私が趣味や好きなこと(プライベート)にお金をつぎ込む性質を持つ人間だということは、もう昔から分かっていました。ちょっと頑張らないと届かない所に餌をぶらさげておいて、それを目指すことで力を発揮できる馬みたいなもんです。

幸せも元気も消費するものだということを忘れていないかという記事でも書いたのですが、私が幸せだなぁと感じるのは、一言でいえば「プライベートの充実」です。

今、何のために仕事をしたいんですかと聞かれたら、

  • 1人暮らしをする(自立して生活する)ため
  • 大好きな温泉旅行に行くための資金稼ぎ
  • 好きな漫画やゲームを買うため

そんな小さな幸せのために仕事がしたいと思います。

きっと生まれてから大学生までというのは、そばにあることが当たり前すぎたんだと思います。物がそれなりに揃っていて既に豊かだったといえば簡単ですけれど、物に対する有難味がいつの間にか薄れて行っていたように思います。

けれど、仕事を辞めてニートになったり、派遣社員として働いていく中で、自由に使えるお金が少なくなり、実感として、身にしみて、こういう小さな幸せって大切なんだなって気が付きました。

仕事のやりがいとか、正直どうでもいい

時給、週休二日制、仕事環境、社風、職種など、働く上での満たしたい条件みたいなものはあるけれど。

どんな風に仕事におけるキャリアを積み上げて行きたいとか、会社の中でこんな風に活躍したいとか。御社で働きたいという明確な志望動機ないし、この会社でなければならない理由もないし、会社でやりたいことに至っては働いたことないのにわかるわけないし。本当に「働ける」それだけでいいんだけれど。

会社は会社で営利を追求するところであって、そのためにはそれなりのポテンシャルがあったり、ストレス耐性があったり。社会に出て行く上で必要とされる妥協と建て前を使い分けることができたり。即戦力的なスキルを持ち合わせている人であったり。なんかそういう人を求めているのであって。本当の本音の理由じゃ働ける所がないというのが、世知辛い世の中だなと思います。

じゃあ、どうしたらいいの?

というのがここ1年で、私の考え抜いた仕事観です。最終的にはいつも、じゃあそんなクソみたいな私は、これからどうしたらいいのかという壁にぶち当たるのですけれど。身も蓋もない。

過去の私を冷静に分析できるようになったことで一歩。どんな自分になりたいか、どんな風に生きたいのかなんとなく見えてきたことで一歩。一歩ずつ進んで、一歩戻って、二歩進んで、一歩戻ってを繰り返しながら、最終的には自分らしく働ける所であったり、仕事を絶対につかんでやります。