蒸し暑い夏を乗り切る時に、オススメな怪談実話集
夏といえば?
私は人には見えないものが見えるという不思議な現象、もしくは昔から伝わってきた都市伝説、幽霊、霊魂、山の神々、神隠しなど、科学的に説明が難しい話が結構好きです。そういう人間に制御できない不思議なことが、この世に存在するというのが面白いと思っています。
けれど映画、ドラマ、写真などの映像は本物か作り物なのかに関わらず、自分が思っている以上に脳内に焼きついて、夜寝るのが怖くなったりします。映画鑑賞に行った際に、呪怨の映画予告がやっていた時は、勿論とっさに目をつぶりました。
夏といえば、スイカ、夏祭り、お盆の他に、スゥーッと背筋が冷たくなる怪談現象!とかいいつつホラー映画は一切見れないチキンの私が、夏にオススメの本を紹介したいと思います。
映像よりも、本や文字の方が怖くない・・・かも
それこそ昔は夏といえば、曰くつきの心霊スポットの実況中継であったり、心霊写真の検証番組であったり、よくわからないやらせがたくさん詰まった番組がたくさんあったように思いますが、最近では滅多に少なくなったように思います。
とはいえ、「世にも奇妙な物語」や「本当にあった怖い話」みたいな感じで本当に起きた心霊現象や不思議な体験をドラマで再現する的な番組はありますが、例のごとく、映像として視覚から入る情報を苦手とする私は、一切これらを見ません。
ホラー映画で見たことがあるのなんて、1田舎の学校で起こる怪奇現象をテーマにした「学校の階段」シリーズのレベルしか見たことがありません。
ちなみに私が好きなのは、主に2chの怖い話のまとめ記事であったり、ひとりかくれんぼに始まる検証実況、そして百物語などの本です。(ただし検証実況の場合は写真が飛び出す場合があるので、目をそらします)
ドラマや映画は必然的にその世界観に引きずり込ませるように作られていますが、本や2chのまとめ記事閲覧は怖くなったら見るのをやめることも出来ますし、怖くないように音楽を事前に流す対策を取ることが出来るので、チキンにオススメです。
もっと身近な、ひとり百物語
本当かどうかは知りませんが、世の中には人には見えないものを感じたり、見たりする人がいるようで、視える著者が実際に体験した身近な百物語集として、オススメするのがこの本です。怖い話は勿論のこと、ちょっと不思議な話であったり、ほっこりするような飼っている猫を巡るやさしい話などが盛りだくさんです。1つ1つの話が短いので、さらっと読めてしまいます。
やたらと幽霊が出てきて、恐怖のどん底に突き落とすものではありませんし、 悲鳴をあげるほど怖い話が収録されているわけではありません。 読者を怖がらせてやろうという思いもあまりないようで、淡々とした文体が魅力で読みやすいです。
ちょっとヤバイな部分もある、らしい
百物語とは、そもそも日本における伝統的な怪談会のスタイルで、怪談を100話語り終えると、本物の怪が現れるとされています。それを全て盛り込んだのが、ひとり百物語です。
中には人によって、この本を読了した後に怪異現象を体験してしまうという取り扱い注意本でもあります。それが理由なのか、本の裏表紙には護符みたいなものがついています。まぁ、私は零感なので関係ありませんが。
怪異が姿として視えるのも勿論怖いのだけれど、姿が見えず音だけが近づいてくるとか、真っ赤な赤いハイヒールが夜の公園で踊っているとか、得体のしれない現象の方がよっぽど怖いなと思いました。映像で見るより、読書による脳内映像補完の方が、本当は怖さのレベルは高いのかもしれませんね・・・。
夏の暑さを乗り切る夏のお供として
心霊系というよりは、実話怪談が好きなのですが、好きとはいえ映画やドラマを見るのは怖くて難しいという人、私のようにチキンの人は、夜に自室でひとり百物語を読むのはちょっと怖いので、朝とか昼とか人のいる所で読むと良いと思いますよ。オススメなので、是非図書館などで借りてみてください。
今年も怪談本片手に、蒸し暑い夏を乗り切りましょう。
- 作者: 加門七海
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/08/20
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