空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

桜餅が美味しい季節になりました、という書き出しの手紙を書いた

祖母のお見舞いに行く上でのハードル

去年の今頃からずっと鬱にも似た症状を繰り返していた祖母でしたが、今年に入り、それが癌からくるものだということが分かりました。さらに1日中ぼーっとして何もしない生活が続くうちに、物忘れ程度だった認知症までも一気に進みました。

こういう状況になり、一度お見舞いに行ってみてはどうかという話が、家族内で持ち上がりました。私自身はこの案に賛成でしたが、祖母の住む北海道に行くとなると、往復飛行機代という名の大金が私の前に立ちはだかります。勿論、私の今の生活にそんな余裕はありません。

私は手紙を書いた、効果はまったくないようだ

私にも私の生活がありますし、だからといって両親に援助を頼むことはできません(私が前職を辞めるにあたり、今後一切お前にお金の援助はしないと言われている)。困った末にこんな感じの手紙を書きました。基本的には祖母にあてた手紙ですが、手紙の内容が理解でき、家の財布をにぎっている祖父に向けた手紙でもあります。これは一種の賭けでした。

桜餅が美味しい季節になりました、いかがお過ごしでしょうか。私は相変わらずニートしていたり、派遣社員していたり、ブログを書いたりしています。

 

母から「○○(私の名前)に会いたい」と言っていたという話を聞きました。私も一度お会いしたいと思っているのですが、残念ながら私には北海道までの往復飛行機代を出す余裕がありません。私の往復飛行機代を全額援助してくれない限り、会いにいけません。お手数おかけしますが、お金ください。

細部は異なりますが、大体こんな感じの手紙を書きました。三行に渡って しつこくお金を要求する私(笑)。今まで書いた手紙の中で、最も失礼な手紙を書いたと自負しています。

ある意味で堂々とした、ツッコミどころ満載な手紙だなと思いましたが、遠まわしな表現を使っても伝わらないことが多かったので、恥をかなぐり捨ててお金くれ的な手紙を書く暴挙に出ました。父に手紙を持たせるあたりに、切手代すら出すのが嫌という気持ちがにじみ出ています。

この渾身の手紙を読んだ祖母と祖父の反応が、「○○ちゃん、良く手紙を書いてくれたねー。嬉しいねー」だけだった時の衝撃といったら、もう言葉になりませんでした。

お見舞いクッキーを作った、私の気持ちよ届け

手紙の内容を殆ど理解できない祖母は仕方がないとしても、祖父はまだ大丈夫なはずですが、金品要求という私にとって最重要項目が脳内で握りつぶされてしまったのかもしれませんし、祖母が「○○ちゃんに自分の弱った姿を見られたくない」と言ったことが関係しているのかもしれません。

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お金の援助が見込めない&本人に会いたくないと言われては仕方がないと思い、手紙を出したり、電話をしたり、お見舞いに行けない代わりに精一杯の気持ちを込めて、手作りクッキーをプレゼントしたりしました。

6月、ついに祖母のお見舞いに行くことになった

癌による体の不調、痛みを緩和するために大量の薬を飲む日々、薬による副作用で毎日意識がぼんやりしていて、認知症が進行し、祖母は自分の意思で言葉を発することも難しくなりました。この状況をかんがみた両親が、認知症で親族のことが分からなくなる前に、お見舞いに行くべきだと考えたようで、お金援助の件を改めて話してくれました。

仕事の関係上、土曜に1泊して日曜に帰るという強行日程になりますが、6月の最初の土日に北海道に姉妹そろっていくことになりました。飛行機代は領収書を片手に後で請求する作戦です。

小さな頃は、夏休みになるたびに家族で遊びにいったりしたものですが、だんだん疎遠になってしまっていましたからね。話し相手になったり、食事を作ったり、空っぽになった冷蔵庫の中身を書い足したり、水分不足になりがちな祖父たちの体調を見たり、その時出来ることを、出来る限りやってあげられるようにしたいと思います。

今回は遊びじゃないので、温泉はないです。