空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

ツツジの香りで思い出す、懐かしい遊び

ちょっと前からツツジの季節になりましたね。

会社に行く道すがら、白やピンクの花が咲き誇っている生垣の前を自転車で通るたびに、ほのかに甘い香りが漂ってきて気持ちが安らぎます。ツツジで思い出すことが1つあるので、今日はそのことについてお話したいと思います。

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ツツジちゅーちゅー

私が幼稚園児、もしくは小学1~2年生程度の頃、テレビゲームもまだ出始めたばかりで、外で色鬼、氷鬼、かくれんぼをして、外を走りまわっていた活発なガキんちょ時代に流行っていたのが、つつじの蜜を吸うことでした。

マンションの敷地内に生えているツツジを上手に取って、中に虫などがいないことを確認して、花片の下から蜜を吸うことが自然の恵み、天然の蜂蜜のように感じて、大好きだったことを覚えています。中には蜂や蝶々に先を越されて、吸っても蜜がないものもありましたが。

昔は草花が顔を出す春の季節は、それだけで1つの遊びになりそうなものがたくさんあって、とても楽しかったのですが、今の子どもとかは、あまりやらない遊びなのでしょうか。周りでそういうことやっている子どもをあまり見かけません。

致死性の毒を持つレンゲツツジに注意!

Wikipediaによると、第二次世界大戦中の子どもたちにとっても、数少ない甘みとして重宝されていたそうです。ツツジの蜜を吸うことは、昔から子どもたちの間でひそかに受け継がれてきたのかななんて思ったりしたのですが、ただ注意しなければならないのは、レンゲツツジという種類のツツジには致死性(呼吸停止を引き起こす)になりうる毒が含まれていることにあります。庭木として利用されることもあるので、注意が必要だそうです。

この情報を知った瞬間、ちょっと冷や汗をかきましたが、今も問題なく生きていることから考えると、マンションに生えていたツツジはレンゲツツジではなかったのでしょう。レンゲツツジ群馬県県花なので、興味のある人は調べてみるのもいいかもしれません。

ツツジ以外にもある、面白い草花

あげていくとキリがないので、幼稚園時代によく遊んだ植物の中で代表的なものを2つだけ紹介します。

  • ひっつき虫の名前で親しまれるオモナミ
  • そこらへんにたくさん生えていたので、とげが手に刺さらないようにこっそり取って、友達の服にくっつけ「○○ちゃん、虫がついてる!」と叫んで、いたずらに使いました。皮膚にあたるとチクチクして痛いので、嫌いな人もいるかもしれませんが、小学生時代には立派な遊び道具でした。
  • 出血ごっこした名前の知らない植物
  • 幼稚園児が植物の名前など知るはずもなく、記憶の中にしか生息していないのですが、常緑低木で広卵形の葉を持っていて、葉の裏あたりに隠れるようにして黒みがかった紫色の実がなります。もしかしたらイヌツゲあたりかもしれません。実を潰して「怪我して血が出ちゃった!」と言い張る謎の遊びをしました。ちょっと意味がわかりません。

今はもう昔の遊びになってしまったのかも

まるで山の中のような公園を走り回ったり、どんぐりで独楽を作ったり、夏のお墓参りで飛んでいるオニヤンマやギンヤンマを捕まえたり、植物1つで新しい遊びを考案したあの頃が、ちょっと懐かしいななんて思ったりしました。中には取り扱いに注意が必要な植物もありますが、そういう昔ながらの遊びみたいなものは、後世にも伝えて行きたいですね。

そこらへんに生えている植物は、ただ景色に彩りを与えるだけじゃない、もっと面白い所があるんだよって。