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空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

「明日から本気を出す」ことは(たぶん)出来ない

「明日から本気出す」という言葉を使ったことがありますか?

私は何度もあります。大学生の時、例えば研究室に行ったもののやる気が出ず、今日やると決めたタスクをこなせなかった時や遊んでしまった時、明日やろうと後回しにする際によく使っていました。自分に対するいいわけのように、やる気スイッチをONにするためのかけ声のように、何気なく使われるこの言葉の「本気」とは何なのか、どこにあるのか、そもそもあるのかについて今回は考えたいと思います。

本気って、何?

そもそも本気とは何でしょうか?

分かっているのは特定の姿を持たないということで、矛先や対象があって初めて成り立つモノだということです。そう考えると、人によって意味が異なり、一概にコレだと言えないと思うので、ここから先は(独断と偏見に満ちた)私の考えになります。

「本気とは何か?」という問いをした時に、一番最初に思い浮かんだのは「100%の力を発揮する」ということでした。やる気の延長線上、もしくはその先にあるものという考え方です。中には自分の人生のすべてを賭けて、成し遂げたいことに挑戦するという風に表現する人もいるかもしれませんが、今の段階で成し遂げたいことは(私の場合は)特にありません。

本気の種類を考えてみた

本気って、とてつもなくポジティブな言葉ですよね。本気になることであったり、やる気を出すことが良いことだと言われていますが、やる気ならまだしも、100%の力を出すなんて簡単にできることではありません。イメージとしては、フィギュアスケート選手がオリンピックという舞台で、練習で完璧に出来た演技を披露するレベルで難しいことだと思います。やる気や本気って、どうやって出すものなんでしょうか。

私の考える、本気/やる気の種類

まず前提として、私は生まれてこの方、本気になったことが(たぶん)一度もありません。心の底から笑ったというような感情面での本気はありますが、本気で何かに取り組んだことはほとんどないと思います。なので、そもそも本気の出し方がわかりません。段々とランクダウンして身の丈にあった話になりつつありますが、とりあえず6種類思い浮かんだので、簡単に説明します。

  • 瞬発的、ウルトラマン的な本気
  • テスト勉強をするときの一夜漬けや短期集中のイメージですね。ガッとやる気を高めることは出来ますが、長続きせず、とりあえずその場を凌ぐ時に使います。
  • 本気(100%)を持続している状態
  • 私はやる気というものは、比較的ある時とあまりない時が、大体交互にくるモノだと思っているので、この状態はあまり自然な状態とは思えません。もしかすると背水の陣のように追い詰められた状態なのかもしれません。
  • 右肩上がりのやる気→本気に以降するパターン
  • スケート選手がシーズンに合わせて、調子を少しずつあげていくような感じですね。ゆるやかに限りなく100%に近づいていくようなイメージです。これが本気を出すという点において、(私の中では)最も理想的な形です。
  • やる気の振れ幅が少ない本気
  • 振れ幅が少ない=気分の浮き沈みが少ないと考えてください。つまり、常に一定のやる気を維持できるのではないかと思います。まぁ、80%~90%あたりを彷徨っているのか、40%~60%あたりを彷徨っているのかによって、印象は異なってくるとは思いますが。
  • やる気の振れ幅が大きい本気
  • やる気のある時はそれなりにあるのに、ない時はまったくないという、よく言えばハッキリ、悪く言えば極端なパターンですね。右肩上がりのようにわかりやすい形にならないので、一見しただけではやる気があるのかわからないことが多い。人には理解されにくいかもしれません。あ、これ私だ。
  • 自分では気がついていない、周りから見える本気
  • これは自分がやる気がある状態、もしくは本気になっていると気がつかないパターンですね。周りからはつらそうで大変に見えるけれど、本人は苦にも思っていなかったり、楽しんで熱中して取り組んでいる様子が、本気で取り組んでいるように見えたりすることが、これに当たるにではないかと思っています。

本気(100%の力)を出すって、言ってすぐ出来るようなものではないと思います。それに「明日から本気出す」と言って、次の日に達成できればいいですけれど、もし出来なかったら?発破をかけるつもりの言葉で、逆に自分を追い詰めてしまうのではないかと思います。そして「明日から本気出す」という言葉を繰り返す。それってあんまり健全とは言えないなと思うわけです。

明日から本気を出すことは、(たぶん)出来ない

なんだかネガティブな結論にたどり着いた気がしますね。

でも「明日から本気出す」と言って、出すことが出来たら誰も苦労しません。もしかすると「出来るよ!」という人もいるかもしれませんが、私にはたぶん出来ないですね。

何も考えず「明日から本気出す」と言葉を繰り返すくらいだったら、「明日からやる気出す」くらいの言葉に留めておいて、やる気を出すためのきっかけ作りとして、実際にやるべきタスクを書き出して、朝起きたら目にするような場所に貼り付けておくとか。やる気が起きないほど問題が大きいなら、想像の中の包丁で問題を小さく切り刻んで、確実に終わる簡単なタスクから順繰りと歩き出すくらいにしておけばいいんじゃないかと思います。

一気に80%~100%のやる気を叩き出すことを考えるのではなくて、20%+40%-30%+50%+~というように、累計で100%のやる気を目指せばいいんじゃないかなと思いました。明日も頑張ろう。