空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

選択することが怖いなんて、知らなかった

わたしたちは、「何か」を選択している

1番わかりやすいのは就職するかどうか、だと思います。

大学3年生の時期、皆と一緒に就職活動を始めるか、それとも留学したり、自分の人生を見つめ直すために休学を選ぶか、モラトリアム期間を延ばすために1年留年するかという選択もそうですし、周りに流されてきたかのように見え、実はどうするのかを自分で選んでいます。

わたしたちは当たり前のように無数にある道から1つを選択し、けれど選択しているということにあまり気が付いていないのかもしれません。

選ぶ道を1つに絞らなくてはいけない職業訓練

なぜいきなりこんな話をしたかというと、先日、ハローワークで職業訓練について情報収集してきたからです。

とてつもなく、簡単に職業訓練を受けるための手順を説明すると以下のような感じになります。受けたい講座が決まっている場合は別に問題ありませんが、今回は決まっていないという設定で説明します。

  1. 近くのハローワークに行って、求職申し込みをする
  2. 職業訓練専用の窓口に行って相談する×複数回
  3. 職業訓練などの支援を行う必要があると、ハローワーク側に認められる
  4. 申し込み→面接などの審査を受ける
  5. 合格したら、講座を受けられるよ

問題は、この5ステップの中の3番目にあります。いくら「職業訓練受けたいんです!」と熱心に説明してもハローワーク側(窓口で相談を受けてくれた人)に認められなければ、申し込み用紙を貰うことすら出来ません。

ステップ3を突破するために必要なこと

ハローワーク側に認められるって、具体的に何をすればいいの?ということで、その条件も聞いてきたのですが、それによると

  • まず、将来的に何がやりたいのかをはっきりさせる
  • 次に、やりたいことについて説明できること

具体的には、どんな職業を目指しているのかはっきり1つに絞るということです。そしてその職種や業界について、自分で分かりやすく説明できることが必要です。まぁここは、就職活動でいう業界研究とかそういうたぐいのものでしょう。調べさえすれば、ここまでは誰にでもできます。ぐぐればいいんですから。

問題は、就職活動において、例えば複数の職種を視野に入れている場合です。例えば「今、システムエンジニアプログラマーと一般事務と介護に興味がある。今後の就職活動では、この3つを視野にいれて活動しようと思っている。けれども、職業訓練ではIT系のWEBクリエイターをやりたい」という場合は、認められないらしいのですよ。あくまで1つに絞らなければいけないようです。

  • 最後に、求職活動の実績が20社くらいはあること

これは単純に「なりたいなら応募くらいしてるよね」ってことですね。1社ではちょっと少なさ過ぎて、応募して不採用だった原因を探ったりする中で、職業訓練を受けることで、就職活動に良い兆しがみられるという場合に認められる可能性があります。

ですから、5ステップのうち、2番目が複数回発生するということになります。調査不足だったり、ハローワーク側にとって、職業訓練を受けるに値しないと判断された場合は「出直してこい!」と追い返されるというわけですね。

嫌いじゃないし、気になるけど一度は逃げた道

この話を聞いた後、職業訓練はあくまで訓練で、これをやったからって実務経験には勿論ならないし、それだったらトライアル求人や若者応援企業に応募した方が、就職が早く決まるかもしれないよという話を聞いて、私はさらに混乱に陥っています。

別段、やりたいことを1つに絞り、ハローワークを介して面接を受けまくり落ちまくっていて、職業訓練が必要だ!!という人はそれでいいと思うのですが。建て前でもなんでもいいけれど、それでもその瞬間だけは、選びたい道を1つに絞らなくてはならないということが、私にとってはまず第一のハードルです。

やっぱり自分を騙すというのは無理してるかもしれません。求職活動をしていても、ネットの海を漂っている時も、クローズアップ現代を見ている時も、IT、ゲーム、WEBアプリケーション、スマートフォン、プロジェクションマッピング、映像や技術が生み出す魔法のような世界の見せ方が気になって仕方がないんですよね。

けれども、就職してた会社は業務系のWEBシステムを開発する受託開発企業だったわけで、一度はIT企業に就職して、その末に逃げているわけです。

選択することが怖い

職業訓練を受けるかを悩んでいるというよりは、根本的に、もう1度、やっぱり同じ道に進もうとしている自分がいて、本当にそれでいいのか?今までの行動と矛盾しているんじゃないのか?と悩む自分もいるということに気がつきました。

仮に1つに決めたとしても志望動機は何も浮かばないし、どうすればいいのか、何を選べばいいのかわからなくなっているというのが一番正しいんだと思います。

そこはやっぱり傷つきながら行動してみないと見えてこないってことなんでしょうか。そう考えると、私はただ傷つくことを恐れているだけなのかもしれませんが、でも怖いものは怖いので、もうちょっとゆるやかに、何かを選ぶことは出来ないのかと思ってしまいます。

 

あっちにふらふら、こっちにふらふらというと聞こえは悪いですが、ようは真っすぐ一直線に、他にわき目も振らず歩くのではなくて、興味のあることを見つけながら、遠回りをしながらでもいいから少しずつ目指したい所に近づいていくという感じです。

大きなジャンプをするのが難しいなら、小さなジャンプを繰り返して行けばいいんじゃないかと思うわけです。これなら、なんとか私にでも出来そうな気がします。

 

 

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