空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

雪かきという名のボランティアをしませんか

「雪かき」という仕事には、それなりの需要があります。
特に高齢者の多い地区では、という話です。

雪国に住んでいる母方の祖母は、毎年嫌というほど降る雪の対処に苦労しているそうです。 足腰が丈夫だった頃は自ら屋根の雪を下ろし、除雪車が通った後に放置される道路わきに寄せられた雪を片づけることまで、全て自分でやっていたそうですが、だんだん年齢的に難しくなってきたようです。

需要はあるが、やってくれる人がいない

最近聞いた話ですが、母方の祖母が家の周りの雪かきをやってくれる人を探して、地元の福祉協議会に依頼をしたそうです。ほんの少しではありますが、報酬が出るボランティアですね。

福祉協議会は、ボランティアをやりたい人とボランティアを必要としている人の間に立って、双方をマッチングしてくれます。けれど結局、「ボランティアが決まりました」という連絡は来なかったそうです。それは依頼を忘れ去られたとかではなく、雪かきをやりたいという人が誰もいなかったということのようです。

雪かきをやりたい人がいないという理由は、山ほど考えられます。雪国の冬は、水にぬらしたタオルが凍りつくほどの寒さですし、水分を含んだ雪は重いので、雪かきは足腰を酷使する体力勝負の仕事です。仕事内容に割に合わない報酬という面も、関係しているかもしれませんね。

目の前のできることをやろう、楽しもう

雪かきなんてつらいだけで、何も楽しいことなんてないと思われる方もいらっしゃると思いますが、そこは考え方次第だと思います。これは雪かきだけでなく、他の仕事でもいえることだと思いますが、楽しく感じられないなら、楽しいことを作ってしまえばいいわけです。

私は、大体始めは黙々と雪かきをしていたはずなのに、気がついた雪だるまの行列を作っていたり、雪で出来た滑り台を真面目に作っていたりと、遊びと仕事がゆるやかに繋がってしまいます。ただ雪かきをするだけでなくて、何かを作りたがる傾向にあるようです。

ようするに仕事も考え方次第、工夫次第だということでしょう。遊びのように楽しくなる可能性もあり、逆に、それがただの苦痛と感じてしまう可能性のどちらの側面も持っているということだと思います。

雪かきボランティアのため、出張します

いつ行くということは、まだ具体的には決めていないのですが、おそらく家族・親族の内、最も健康で暇人な私が出向することになるでしょう。

祖母が、もし無理をして、雪で凍りついた地面で滑ったら骨折する危険もありますし、その場合は周りに助けを求めることが出来る体制もありませんし、祖母の様子を見てくるついでに、出来ることをやろうというわけです。報酬うんぬんなんて関係ありません。やれる人がやるだけです。

その場合、まさか祖母からお金をせしめるわけにはいかないので、雨風雪がしのげる部屋と三食の御飯を提供してくださいという条件で行く予定です。また近所が同様の理由で困っている場合は 1人では出来る範囲も限られますが、作業を手伝うことくらいは出来るかもしれません。(この場合たぶん有料)

実際、雪かきボランティアを終えた際には、雪かき仕事の実際などを報告できればと思います。