空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

「若者の新規就農が増えている」と聞いて

先日、23時からやっているNews ZEROで若者の新規就農に人気があるというニュースを見ました。農業関連の就職相談会に、リクルート姿の若者がたくさん集まるようです。

確かに日本の農業は高齢化が進み、このままでは後継者がいなくて農業自体が廃れてしまうのでは、という大きな問題もあります。9月上旬にボランティアで福島県の南会津に農業手伝いをしに行っただけですが、市の職員の方にも「就農に興味はありませんか?」と聞かれたことを覚えています。(その時は答えを濁しました)

農家出身でない人が新規就農するとは、どういうことなのかを考えてみました。今回は、農業技術の習得方法についていくつか紹介したいと思います。

全国新規就農相談センターでイメージを作ろう

農業に興味があってやってみたいと思ったとしても、農地を取得して独立して農業をするのか、それとも農業法人で働きたいのか、就農のタイプによっても始め方は異なりますでしょうし、農家出身でない人の場合は、何から手を付ければいいのかさっぱりわかりません。

まずは農業に関する求人情報、インターンシップ、就職相談会、農地、初期投資としてかかる資金、技術習得に関する情報収集をしてみましょう。就職活動にも通ずる所があると思いますが、いうなれば業界研究に近いと思います。もやもやしていた新規就農に対するイメージが、少しは明確になるかもしれません。

農業技術をどうやって身につけるか

新規就農を考える人にとって、1つ目の課題は「農業技術の習得」だと思います。農家出身でない人が新規就農する場合は、農業のなんたるか、右も左もわからない状態から始まることを意味します。いくつか方法があるようなので、ここでは簡単に紹介したいと思います。

0.農業体験研修に行く

いくらWeb上での情報収集をたくさん行ったとしても、実際の雰囲気は自ら体験してみなくてはわかりません。そこで本当に農業が自分にあっているかを確認、および見極めるために農業体験研修に行くというのも1つの手かもしれません。

本格的に農業法人で農作業体験研修をするというものから、土日や夜間、夏休みなどを利用して勤めながら基礎知識を習得するもの、田舎暮らしや農家のコミュニケーションを含め、その町のことを知ってもらうことに重点をおいた、農業ボランティア等、様々あると思います。

1.農業を学ぶための学校に行く

もう1つ手っ取り早いのは、農業を学ぶための学校に行くことです。道府県にある農業大学校や、民間の農業者研修教育施設に通う事で農業技術の習得が出来ます。場所によって特色も異なるのでしょうが、学校に通うということは大学にもう一度入る並みの試験や面接があったり、入学金がかかることも考えておかなければなりませんね。

2.先進的な農家や農業法人での実践

実際に農家や農業法人で雇用されながら、農業技術や経営方法などを学ぶ方法もあるようです。また研修ではなく、農業法人へ就職して技術を磨くことも出来るようです。就農研修資金と呼ばれる、就農に必要な農業技術や経営方法ほなどを実地で習得するための必要な資金を借りながら、研修を受けることも出来るようです。新規就農のための主な制度は色々あるようなので、興味のある方は調べて見てください。

調べてみて

確かに若者の新規就農が増えてきたことによって、新規就農のための給付金、農業機械や施設購入の補助、先進農家での研修など若者を対象にした支援策が数多く出てきているなぁと思いました。

農業法人に就職するならともかく、独立して農業を始める場合は初期投資としてかかる資金、農業技術だけでなく、農地の貸し手と借り手、さらには地域との信頼関係も大切なので、新規就農に対するハードルは依然高いように思いますが。

これだけ調べておいてなんですが、私は「新規就農」を真面目に考えているわけではありません。今は唯一の知り合いとなった、福島の農家さんの手伝いを少しでも出来ればいいなぁと思っているくらいですね。