空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

志望動機と死亡動機

志望動機なんてない

なぜ、このような話をしようかと思ったかというと、就職活動中の妹が志望動機に苦労しているらしく、「相談に乗ってあげなさい」と親に言われたことが始まりです。

志望動機とは、なぜその会社を希望するのかという理由をいいます。主にアルバイトや就職活動、もしくは大学の推薦入試などで利用しますよね。今回は、主に就職する際の志望動機に重点を置いて、話したいと思います。

私にとって「志望動機」とは、話せば面接で落とされる「死亡動機」と同義でしたので、正直妹の相談に乗ることはできません。受けたい業界によっても異なるでしょうし、Google先生に聞くか、大学の先輩や友人に尋ねた方が効果的だと思います。

志望動機を考えることは「作業」である

志望動機という言葉その物は「こうなりたいと願う」志と望みのことで、つまりは本来、心をこめるものなのだと思います。けれど就職活動において、志望動機はただの作業であり、例えば「お金が欲しいから」「理由なんてない」という本音を、「御社に貢献します」「社会の役に立つ」という無理やりな言葉として捏造することでした。

ちなみに私の志望動機は、ほんの少しの真実と嘘で構成されていました。よく嘘にほんの少しの真実を混ぜることで、本物っぽさを出すというように、その会社でなければならない理由(嘘)+自分の将来目指すモノ(半分嘘)+自分の長所(真実)を組み合わせて作っていました。基本的に文章を流用できるようにしていたので、細部が異なるだけで、どの会社でも同じです。特にエントリーシートに書く場合は、文字数が限られているので、簡潔にまとめることが大切です。

志望動機が思いつかない時のたった1つのコツ

私が新卒で入社し、4か月で辞めた会社では、一切志望動機を聞かれなかったので、まったく参考にならないのですが、究極的には志望動機は「適当」でいいと思います。本当はきちんと書ける方がいいのかもしれませんが、書くことに慣れることが必要なのだと思います。

どんなに丹精込めて構成を考え、添削に添削を重ねて、命を燃やして志望動機を考えようが、落とされる時は落とされます。例え面接を通過したとしても、書類にどんな言葉を書いて、面接でどんなことを言って合格したのかもよくわかりません。そこは採用担当者や面接官との相性によるのかもしれません。

そんな偶然の要素を考慮することは出来ませんし、時間をかけて作った志望動機を一瞬で落とされて傷つくくらいなら、数打てちゃ当たる方針に思いきって切り替えてみましょう。とはいえ、投げやりな感じで書けと言っているのではありません。始めからうまく書こうとするから、失敗するのだと思います。大学受験でいう滑り止めのような感じで、志望動機を書く練習、面接で志望動機を言う練習をするとよいのではないかと思います。

中には本当に入りたい会社があって、丹精込めた志望動機を作ることが出来て、 書類選考や面接の結果、御縁があってその会社に入社することが出来るなんて人がいれば、 それはとても幸せなことでしょうし、素晴らしいことだと思います。