空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

コミュニケーションとしての囲碁

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IGO AMIGO ワークショップへ

ついに、念願の囲碁ワークショップへ行ってまいりました。「囲碁」と聞くと、おじいちゃんの趣味、暗い、タバコくさいというネガティブなイメージを思い浮かべる方が多いと思います。けれど、20代~30代をターゲットにしているだけのことはあり、明るい部屋に自由につまめるお菓子と飲み物が常備され、指導員としての若手棋士の方や、参加者が既に真剣に囲碁を打っていました。今回は、誰もが楽しめるワークショップ(入門・体験コース)に参加してきたので、その感想を紹介したいと思います。

入門・体験コースは少人数

定員は50名程度なのですが、入門・体験コースはたったの4人だけでした。女性3人と男性1人で、おそらく私が最年少でした。体験コースは、まったく囲碁をしたことがない人を対象にしています。そのため、最も基本的な内容を学ぶことになります。今回、ゲームをしながら学んだのは次の4つです。

囲碁のルール

まず、たった4つしかない囲碁のルールを学びます。
1.石は黒→白の順番で交互に交点におく
2.陣地の多い方が勝ち
3.石は囲うと取れる
4.打てないところ(着手禁止点)とその例外

石取りゲーム

囲んで取るということを学ぶために、6路盤を使ってゲームをします。先生がこうした方がいいかもしれないとアドバイスをくれます。例えば、攻めるだけではなくて自分の石がピンチな時の防御の仕方などですね。

対局のコツ

とはいえ、囲碁は石取り合戦ではなく、あくまで陣地取りゲームです。陣地を増やすためのコツを学び、同じく6路盤を使ってゲームをします。終局の判断が難しいのですが、なんとなく黒と白の境目が出来あがってくると終わりです。オセロが得意な人は間違えやすいそうです。

相談碁

最後に9路盤を使って、講師である先生と参加者2人で組むチームで対局を行います。先生の一手に対して、どこに打つかを相談して決めます。こうすることで、互いに気が付いていなかった手に気がつくなどの利点があるそうです。6路盤と違って、少し盤面が広くなるので、それだけやれることも広がります。

ワークショップはコース別に分かれており、入門コースを終えたら、9路盤コース。9路盤コースを終えたら、13路盤コース。13路盤コースを終えたら、19路盤コースというように、だんだんとレベルアップしながら、囲碁を学ぶことが出来るように構成されています。囲碁を始めようとして、いきなり19路盤の勉強をしてもさっぱりわからない方に、6路盤や9路盤から始められるこのワークショップはかなりオススメだと思います。

コミュニケーションとしての囲碁

ワークショップで一番よかったと思ったのが、この相談碁です。入門コースとして集まった年齢や性別の異なる3人の同期でしたが、実は始まる前は挨拶程度で、互いに話をすることがありませんでした。

しかしこの相談碁は、講師の一手に対してどこに打つか?という内容を、気兼ねなく相談することが出来ます。「ここに打つといいと思う」という意見や「それはどうして?」という疑問、「じゃ、ここにしてみようか」と次の一手を決めたり、「難しいね」と笑いあったりすることが出来ます。

初めて会った人が同じ時間と空間を共有し、短時間で打ち解けることができるというのは、簡単そうで、実はとても難しいことだと思います。囲碁というゲームは、互いのことを話しあうことなしに、互いの性格が見えたり、参加者同士で打ち解けることができる力を持っているように思いました。

今は9路盤ですが、13路盤、19路盤と成長する中で、わかることや出来ることが少しずつ増えて行くと思うと、ワクワクが止まりません。若干のお金はかかりますが、次回も参加したいと思っています。10月12日にもコース別ワークショップが開催されます。私は9路盤コースを申し込みましたが、周りに囲碁が出来る仲間が増えると嬉しいと思っています。興味を持った方がいらっしゃいましたら、IGO AMIGOを覗いてみてはいかがでしょうか。

はじめての囲碁入門

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