空想島(6畳半)

空想をすることが、生きる糧となり地となり肉となり

0円でも楽しい、毎日の過ごし方

0円でも、十分、楽しめる。

ニートになって初めに思ったことは、何をするにも、どこへ行くにもお金がかかるということでした。今までは会社からお金が出るので、当たり前のように通勤定期を使っていましたが、ニートになると、都心に出るために乗る電車やバス代がそれなりに高額なので、そもそも出かける理由がないかぎりは、外に出なくなります。

けれども、ずっと家にひきこもっていたとしても、鬱のような症状や、精神不安定な状態を軽減させることは出来ません。そのため、途方もない時間をいかにお金をかけず、楽しく過ごすかということを考えて、実践してきました。今までの大学生活や、社会人生活をしていた際の、例えばカラオケで歌ったり、映画を見たり、飲み会をすることは、必ずといっていいほど、楽しむ対価としてお金がかかるので、ここでは出来るだけ0円で楽しむことに重点を置きます。

実践した中で、手軽で楽しい娯楽は、次の4つです。

1つ目は、やはり図書館で読書をすることです。
単行本を本屋で買おうとすると、1冊1000円以上することが多いので、出費が大変なことになりますよね。そんな時は、誰かに借りるか、図書館で借りることがオススメです。さらに夏の蒸し暑さも、図書館にいりびたるだけで回避することができますし、場所によっては自分のノートPCを持っていって作業できるようなスペースが用意されていることもあるので、静かな環境で集中できると思います。涼しくて、静かで、無料で、知識もつくという意味で、図書館ほどいい場所はありません。

2つ目は、公園に行くことです。
中には、新宿御苑のように入場料がかかる公園もありますが、無料の公園もたくさんあります。今は暑いので、外にずっと居続けることは難しいかもしれませんが、シートを持参して木陰を陣取れば、それなりに涼しいのではないでしょうか。自然の中にいるというだけで、普段のコンクリートジャングルにいる中では得られない、爽快感を感じることが出来ます。

3つ目は、地元散歩をすることです。
散歩をする上で、一番近い場所は地元です。自分にとって一番近い場所だとしても、住んでいる周りにどんなものがあって、どんな店があるかを把握しているわけではないでしょう。そこには新しい発見があるかもしれません。また散歩は、体が基本のニートにとって、重要な運動でもあります。さらに、散歩をすることで、自分の頭の中が整理されることもあると聞きます。お金のかからない散歩は一石二鳥です。

4つ目は、みなさんおなじみ、神社・お寺巡りです。
詳細は他の記事に描きましたので割愛しますが、神社の周りは木々で囲まれていることが多いので、外であるにも関わらず涼しいことが多いです。蚊にさされないような対策をすることが今の時期は必須ですが、静かで透き通った空気を感じることが出来る場所でもありますね。

これら4つの過ごし方は、誰でも明日からでも気軽に始められる方法で、お金が1円もかかりません。神社の場合は、お賽銭的な意味でお金がかかるかもしれませんが、これはカウントしません。

小さな頃、まだWiiやPlayStationやDSのようなゲームがなかった時、私たちは当たり前のように 自分たちで工夫を凝らして、遊びを作っていました。例えば、公園で泥だんごを作って遊んだり、 公園の砂場ではない場所に、大きな穴を掘って落とし穴を作ったり、もののけ姫に凝っていた時には、山狗ごっこと称したオリジナルの遊びを作り出したり、石に絵を書いたりしていました。これらの阿飛びには1円もかかりません。0円で、あんなにも楽しく過ごせていました。

だから、本当はもっと、「遊び」という娯楽分野で、0円で楽しく過ごせる方法があるのかもしれません。物が溢れかえる中で、わたしたちは昔そこにあったことを忘れているような気がします。