ゆるく考えよう ちきりん
ちきりんさんという人の存在を知ったのは、
おそらく大学4年生になった頃だったように思います。
おそらく様々な情報がなだれ込んでくるTwitter経由で、です。
就職活動で初めて「これからの人生どうしたいの?」と問われ、
「そんなの、わからない」と途方に暮れていた時の出会いです。
本を読む時によくすることは、心がザワザワと動いた文章をメモしたり、ふせんを張ること。今回はメモした12個の中から、今のわたしに突き刺さり、重要だと思ったキーワードと わたしが考えたことを紹介します。
それは、以下の3つです。
①「自分基準」で生きる
②例え不満が出てきても納得できる選択肢はどれか?
③「よかった確認」週間
①赤ちゃん~中学生くらいの時までは、自分の人生の舞台に自分という主役がいたように思います。ハコというべき閉じられた世界で、家族に守られながら。
高校生あたりからそこに自分がいるのかが見えづらくなり、大学生になるとまるで幽霊がいるかのように思っていました。姿が見えることもあるけれど、誰もいないこともある感じです。
就職活動の末に、なんとかギリギリ会社の中にもぐりこみ、舞台の上には誰もいなくなってしまったと、呆然と観客席から思う「わたし」を見たのです。
そうするものだからと考え、「当事者意識」がなかった上に、そうしなければ死んでしまうという「脅迫観念」がありました。わたしがいなくなって初めて、わたしの人生を生きたいと感じたのです。
②わたしは選択しながら、生きてきました。「これがしたい、あれはやりたくない」という欲求の選択。「やらなければいけない、本当はやりたくなくても」という強制の選択。「みんながやるから、これはやるものなんだ」という流される選択。「ひまだからやってみる、飽きたらやめよう」という暇つぶしの選択。
まぁ色々あると思うのですが、成長するにつれ、欲求の選択より、強制や流される選択が増えてくるのではないでしょうか。さきほども書きましたが、そこに自分がいればOKだと思います。しかし自分がいない状態だと、自分が決めた選択(決断)だと信じられません。そういう、自分で決めるということをしてこなかったのではと思います。
③画期的だと思ったのが「よかった確認」週間です。
わたしは気分の浮き沈みが激しく、どちらかというと悪いことがあると悪いところの荒さがしをしてしまいがちです。悪いところや駄目な所はいくらでも思いつきます。駄目な所を自覚して、改善することは悪いことではないのですが、やり過ぎると元気はなくなるし、うつになってしまうかもしれません。
駄目なところを克服するというのは中々辛いことでもあります。
それだったら、ラクにできることから始めてみてもよいかもしれません。考え方や発想の転換というような、週間だと思います。 そんな風に考えさせられました。
今、私事ではありますが、だいぶ遠回りで、生きていける保証もなくて、それでいて周りに早すぎる、どうしてそんなことを?と言われるような決断をしようとしています。それでも、わたしが今、選択しなければ、後悔してしまうだろうということをわたしは知っています。
「いろいろ不満や不安はあるけれど、
自分にとって一番大事な点であの時の選択はベストだった」
そう思えるようにしたいですね。
- 作者: ちきりん
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